アメリカの格闘技団体『Bellator』(ベラトール)からの発表。Bellator MMA世界女子フライ級王者イリマレイ・マクファーレン(29=アメリカ)が、ケイト・ジャクソン(33=イギリス)の挑戦を受け、4度目の王座防衛戦に臨むことが決まった。

 決戦の舞台は、12月21日(土・現地時間)アメリカ・ハワイ州オアフ島ホノルルのニール・ブレイズデル・アリーナ。大会ナンバーは未定。

 Bellatorは昨年12月に団体史上初のハワイ大会として『Bellator 213』を開催しており、1年の時を経て2度目の同地進出となる。

 また、その大会ではホノルル生まれのマクファーレンがメインイベンターを務め、過去最強の敵と目された元UFCのヴァレリー・レターノー(カナダ)を相手に、一本勝ちで2度目の防衛を成功させ、故郷の観衆を大いに盛り上げた。女王にとっても1年ぶりの故郷凱旋試合となる。

 マクファーレンは2015年1月のプロデビューから10戦全勝(2KO・TKO/6SUB)の戦績で無敗街道を突き進む、Belllator MMA女子部門の絶対的エース。2017年11月の『Bellator 186』で、エミリー・ダコーティ(アメリカ)に一本勝ちし、Bellator MMA女子フライ級王座に就いた。

 昨年6月の『Bellator 201』では、新鋭アレハンドラ・ララ(コロンビア)の挑戦を一本勝ちで退け、初防衛に成功。そして先述の通り、故郷でレターノーの挑戦を退けると、今年4月の『Bellator 220』でもヴィータ・アルテアガ(アメリカ)をTKOに下し、3度目の王座防衛に成功している。

 そんな絶対女王に今回挑むのは、2009年5月のプロデビューから11勝(6KO・TKO/1SUB)3敗1分の戦績を収める実力者ジャクソンだ。

 ジャクソンはBellator MMAに2017年8月の『Bellator 182』から参戦し、現在までに4試合を戦って3勝1敗と勝ち越している。この1敗は、2017年12月の『Bellator 191』でレターノーに喫した判定負けだ。

 また、2016年には『TUF』(アメリカの総合格闘技団体『UFC』の人気リアリティー番組。世界各国のトップファイターたちが出演し、UFCとの本契約を目指してトーナメントなどでしのぎを削る模様に密着するもの。正式名称はThe Ultimate Fighter)のシーズン3に参加。

 そこで出場したトーナメントでは、1回戦でアシュリー・ヨーダー(アメリカ)に判定勝ち、続く準決勝でタチアナ・スアレス(アメリカ)に判定負けとなっている(勝敗の結果は公式記録には含まれない)。

 ちなみにTUF出演後、Bellatorと縁を持ったジャクソンに対し、ヨーダーとスアレスはUFCと契約。ヨーダーは今年6月の『UFC Fight Night 154』で近藤朱里(日本)に判定勝ちしたことが、記憶に新しい。

 マクファーレンが故郷の大声援を受けながら盤石の防衛を果たすか。もはや団体内では敵なし状態となっている感がある女王に対し、ジャクソンが一泡吹かせるか。
 
 大会セミファイナルでは、フェザー級ワールド・グランプリの準々決勝・第1試合として、AJ・マッキー(24=アメリカ)vsデレク・カンポス(31=アメリカ)が行われることも決定している。

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