Photo(C)Bellator

 アメリカの格闘技団体『Bellator』(ベラトール)が、ついに日本初上陸を果たす。

 10月9日(水)都内で記者会見が行われ、12月29日(日)さいたまスーパーアリーナで初の日本大会『Bellator JAPAN』を開催すること、そのメインイベントして、エメリヤーエンコ・ヒョードル(43=ロシア)vsクイントン・“ランペイジ”・ジャクソン(41=アメリカ)の総合格闘技(MMA)ヘビー級ワンマッチを組むことが発表された。

 以前から提携関係にあった日本の格闘技団体『RIZIN』の協力の下、『Bellator JAPAN』と大みそか12月31日(火)同所開催の『RIZIN.20』との2大会で、両団体の対抗戦も行う。

 この日の会見は両団体の共同で行われ、RIZINの榊原信行CEO、アメリカから来日したBellatorのスコット・コーカーCEO、そしてヒョードルとランペイジの両選手がそろって出席した。

左からコーカーCEO、ヒョードル、ランペイジ、榊原CEO Photo(C)RIZIN

 榊原CEOは「アメリカのビッグプロモーションが選手、スタッフも含め、全員で海を渡って大会を開くというのは簡単なことではありません。コーカー氏、Viacom(ヴァイアコム)グループ、Bellatorのみんなが、RIZINとともにチャレンジしてみよう、と踏み出してくれたことに敬意を表します」と感謝の意を伝え、「コーカー氏が率いるBellatorと我々RIZINがともに、MMAの未来、可能性、次なるムーブメントを起こせるようにしたい」と、ビッグイベントに向けて意気込んだ。

 また、コーカーCEOはヒョードルvsランペイジについて、「1月のロサンゼルス大会で組むことも考えていましたが、私は『このファイトは日本で組まなければならない』とチームのメンバーに伝えました」と明かし、その理由として、自身が日本で格闘技ビジネスに携わった経験から得た格闘技観と、ヒョードルこそ「史上最高のファイター」という強い思いがあったと説いた。

 そのヒョードルは、日本の総合格闘技団体『PRIDE』でともに活躍した旧知の仲でもあるランペイジと笑顔で握手を交わし、「私の大好きな国でもう一度、戦うことができて本当に嬉しく思っています。私にとって日本という国、そして日本のファンのみなさんはとても大切です。素晴らしい大会のために尽力してくれた、スコット氏と榊原氏に感謝しています」と挨拶。

 ランペイジも「これだけは言っておきたい。自分の好きな国で再び戦うことができてスーパーエキサイトしている」と日本愛を強調した。

 なお、ヒョードルvsランペイジでケージとリングのどちらの闘技場を使用するかについて、Bellatorでは通常、MMAの試合は円形ケージで行われるが、コーカーCEOは「まだ決まっていません」と答えている。