ミア(左)とネルソン(右)は8年5カ月ぶり再戦
Photo(C)Bellator

 2019年10月25日(金・現地時間)アメリカ・コネチカット州モントビルのモヒガン・サン・アリーナで開催される『Bellator 231』の前日計量が、24日(木・同)に行われた。

 今大会のメインイベントはヘビー級ワンマッチで、ともにUFCでも活躍したフランク・ミア(40=アメリカ)とロイ・ネルソン(43=アメリカ)が対戦する。

 計量はヘビー級リミットの265ポンド(120.2キロ)に対し、ミアが265.75ポンド(120.54キロ)、ネルソンが258(117.03キロ)を記録。タイトルマッチ以外の試合は1ポンド(0.45キロ)の許容重量が認められるため、両者ともにクリアーとなった。

 ネルソンは自身の愛称“Big Country”(ビッグ・カントリー)の文字がプリントされた、お馴染みのTシャツを着て登場。秤の上でおどけた表情、笑顔、そして真顔の3パターンで写真撮影に応じた。

 一方、ミアは娘のイザベラ・ミアからのキスを受けた後、秤の上でマッスルポーズを決め、がっしりとした肉体を誇示。フェイスオフの際にはネルソンと笑顔で握手と言葉をかわした。

 両者は2011年5月の『UFC 130』で一度対戦しており、この時はミアが判定勝ちを収めている。今回は8年5カ月ぶりの再戦だ。

 ミアは2004年6月の『UFC 48』で、ティム・シルビア(アメリカ)とのUFC世界ヘビー級王座決定戦を1R50秒一本勝ちで制し、ベルトを獲得。その後、バイク事故で重傷を負って防衛戦を戦えなかったため、翌年8月に王座を剥奪されている。

 しかし、ネルソンと拳を交えた当時もタイトル戦線に絡んでおり、前後の試合ではミルコ・クロコップ(クロアチア)に3RKO勝ち、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル)に1R一本勝ちしていた。

 ただ、近年は黒星が先行するようになり、2016年3月の『UFC Fight Night 85』ではマーク・ハント(ニュージーランド)に1RKO負け。さらに試合後の薬物検査で陽性反応が検出され、2年間の出場停止処分を受け、UFCからリリースされた。

 それから新天地としてBellatorを選択し、出場停止処分明けとなる昨年4月の『Bellator 198』で、ハント戦以来となる実戦復帰を果たすが、この大会ではヘビー級ワールドグランプリの1回戦に出場し、エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)に1R48秒KO負け。

 続く復帰2戦目は昨年12月の『Bellator 212』で、ハヴィー・アヤラ(アメリカ)に2RTKO負けという結果に終わった。復帰3戦目となる今大会で連敗脱出なるか。

 対するネルソンはUFCでタイトルマッチ経験こそ無いが、ヘビー級ランカーとして、そして人気選手として活躍。ミアと同じく、ミルコとノゲイラからも勝ち星をあげている(2011年10月の『UFC 137』でミルコを3RTKO、2014年4月の『UFC Fight Night 39』でノゲイラを1RKO)。

 2017年4月の『UFC on Fox 24』でアレクサンドル・ボルコフ(ロシア)に判定負けした試合を最後にUFCを離脱し、Bellatorと契約。2017年9月の『Bellator 183』で先述のアヤラを判定で下し、新天地デビュー戦を飾った。

 しかし、その後は3連敗。昨年2月の『Bellator 194』でマット・ミトリオン(アメリアカ)に判定負け、昨年10月の『Bellator 207』でセルゲイ・ハリトーノフ(ロシア)にKO負け、今年2月の『Bellator 216』でミルコに判定負けとなっており、ミアと同じく今大会で連敗脱出を目指す。