二冠王座を返上した堀口恭司(左)。
隣はBellatorのコーカー代表
 Photo(C)Bellator

 2019年11月28日(木)、堀口恭司(29)が自身の保持するBellator世界バンタム級王座とRIZIN同級王座を返上することが明らかになった。

 堀口は12月31日(火)の大晦日に、さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN.20』に出場し、朝倉海(26)の挑戦を受けてRIZINバンタム級王座の初防衛戦を戦う予定であったが、練習中に右膝前十字靭帯の断裂と半月板損傷に見舞われ、全治10カ月の診断結果を受けたため、欠場を余儀なくされていた(一報は11月14日)。

 Bellatorが堀口の王座返上を伝えた28日のリリースには、同団体のスコット・コーカー代表のコメントも寄せられていた。

 コーカー代表は「ヒザの怪我で苦しんでいるキョージを気の毒に思う。しかし、彼は格闘技における真の魂と真のチャンピオンであるということを持ってして、彼が不在の間もこの階級を次なる展開へと進めるべく、王座を返上することを選択した」と堀口の決断を称え、さらに「キョージがしっかりと完治すれば、復帰後すぐにタイトル挑戦権を与える計画だ」とし、堀口には復帰後の早い段階で王座再挑戦のチャンスを与えたいとの考えを示した。

 また、RIZINの榊原信之CEOも自身のSNSを通じ、「先日の会見でお伝えしましたが、堀口選手よりRIZINバンタム級のベルト返上の申し出がありました。我々は色々検討し、その申し出を受け入れる事にしました。また同様にBellator世界バンタム級のベルトも返上となりました」と、堀口の2団体王座返上を発表。そのうえで「堀口選手が怪我をしっかり治し、再びベルトに挑戦してくれる事を切に願います」との言葉を送った。

 堀口も自身のSNSを通じ、「しっかり怪我治して。また、自分がベルトを腰に巻きます!!」とこれに応えている。

 すでにいずれの団体も、比較的に早い段階でバンタム級の新王者を決める調整に入っているようだ。

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