計量で対峙したBellator世界女子フェザー級王者ジュリア・バッドと挑戦者クリス・サイボーグ Photos(C) Bellator

 2020年1月25日(土・現地時間)アメリカ・カルフォルニア州イングルウッドのザ・フォーラムで開催される『Bellator 238』の前日計量が、24日(金・同)に行われた。

 今大会のメインイベントはBellator世界女子フェザー級タイトルマッチ。王者ジュリア・バッド(36=カナダ)がクリス・サイボーグ(34=ブラジル)の挑戦を受け、4度目の防衛戦を闘う。

 計量はバッドが144.5ポンド(65.54kg)、サイボーグが143.8ポンド(65.23kg)で、共に女子フェザー級リミットの145ポンド(65.77kg)をパスした。

 既にStrikeforce、Invicta FC、UFCで頂点に立ち、ここへBellatorのベルトも加えようとしているサイボーグは、「自分が今どこで闘っているかは関係ない。止めずに続けることにこそ意味がある」と強調。挑戦者という立場ではあるが、その立ち振る舞いから場数と経験に裏打ちされた自信と貫禄を存分に感じさせた。

 一方、近年のキャリアにおいて最強と言うべき相手を迎え撃つバッドは、「(サイボーグと)闘うべき時は今しかない。だから皆も試合を観るようにして欲しい。人生で最高のパフォーマンスを披露する」と勇ましい表情でコメント。頷きながら言葉に熱を込めるその姿は、自らを鼓舞しているようにも見えた。

王者バッドもこの仕上がり

 バッドは2010年10月にStrikeforceでプロデビューし、Invicta FC参戦を挟んでBellatorと契約。2017年3月の『Bellator 174』で元Strikeforce世界女子バンタム級王者マルース・クーネン(オランダ)を4RTKOに下し、Bellator世界女子フェザー級王座に就いた。同王座は現在までに3度の防衛に成功。通算戦績を13勝2敗(6KO・TKO/1SUB)としている。

 特筆すべきは、キャリアの早期に後のUFC王者達と拳を交えていることだ。

 2011年のプロ2戦目で現UFC世界女子バンタム級&フェザー級王者アマンダ・ヌネス(ブラジル)に1RKO負け、3戦目で元UFC世界女子フェザー級王者ジャーメイン・デ・ランダミー(オランダ)に判定勝ち、4戦目で元UFC世界女子バンタム級王者ロンダ・ラウジー(アメリカ)に1R一本負け。その通算戦績からも分かる通り、ヌネスとラウジー以外には敗れていない。

会見で晴れやかな表情を見せたサイボーグ

 対するサイボーグは2005年5月に母国ブラジルで迎えたプロデビューこそ1R一本負けを喫しているが、その後は2018年12月の『UFC 232』でヌネスに1RKO負けするまで、20勝1ノーコンテストで13年間負けなし。2009年8月にStrikeforce、2013年7月にInvicta FC、2017年7月にUFCで、世界女子フェザー級の頂点に立ち、その圧倒的な強さから、“世界最恐女子”ファイターとして名を馳せてきた。

 今大会ではBellator初参戦ながらいきなりの王座挑戦。通算戦績は21勝(17KO・TKO/0SUB)2敗1ノーコンテスト。もしバッドからベルトを奪うことになれば、北米の主要4団体で戴冠を果たすという、前人未到の快挙を果たすことになる。

【関連記事】
“最恐女子”クリス・サイボーグが決意のトップレス!? 1.25ビッグマッチに向けて大胆アピール
女王マクファーレンが故郷ハワイで圧勝V4