元Bellator MMA世界ライト級王者チャンドラー(左)と元UFC世界ライト級王者ヘンダーソン(右)の3年9カ月ぶり再戦が正式決定 Photos(C)Bellator

 Bellatorが2020年8月から9月にかけて3大会を開催することを発表した。

 8月7日(金・現地時間)に『Bellator 243』、8月21日(金・同)に『Bellator 244』、9月11日(金・同)に『Bellator 245』。いずれの大会も、会場はアメリカ・コネチカット州アンカスヴィルのモヒガン・サン・アリーナだ。

『Bellator 243』については、メインイベントとコーメインイベントも決定した。

 メインイベントはマイケル・チャンドラー(34=アメリカ)vsベンソン・ヘンダーソン(36=同)のライト級ワンマッチ、コーメインイベントはマット・ミトリオン(42=同)vsティモシー・ジョンソン(35=同)のヘビー級ワンマッチだ。

 元Bellator MMA世界ライト級王者のチャンドラーと元UFC世界同級王者のヘンダーソン。2人のビッグネームが拳を交えるのは、3年9カ月ぶり2度目だ。

 初対決は2016年11月の『Bellator 165』で、Bellator MMA世界ライト級タイトルマッチとして行われ、両者譲らずの激闘を繰り広げたが、結果はスプリット判定で当時王者だったチャンドラーに軍配が上がり、初防衛成功となっている。

 その後もファンから再戦が待ち望まれ、昨年末の『Bellator JAPAN』(Bellator 237)で満を持して両者の一戦が組まれることになったが、ヘンダーソンの負傷欠場により対戦は実現せず。チャンドラーは同大会で代役のシドニー・アウトロー(28=アメリカ)と対戦し、1R・KO勝ち。

 さらには、今年6月にアメリカ・イリノイ州シカゴで開催予定だった『Bellator 244』において、改めて組まれることになったが、今度は新型コロナウイルスの世界的流行により、大会自体が中止に。今回、2度に渡る延期を経て、再び試合が実現に向かうことになった。

 チャンドラーはレスリングでオールアメリカンに選出されるなど活躍し、2009年8月に総合格闘家としてプロデビュー。キャリア4戦目となる2010年9月の『Bellator 31』から26戦目の今大会までをBellator一筋で過ごし、3度の王座獲得と3度の王座陥落を味わってきた、まさに“Mr. Bellator”と言える存在だ。

 昨年5月の『Bellator 221』でパトリシオ・“ピットブル”・フレイレ(33=ブラジル)に1R・TKO負けを喫し、初防衛に失敗する共に3度目の王座陥落。そこからの再起の舞台が『Bellator JAPAN』となり、ヘンダーソンの代役を務めたアウトローに1R・KO勝ちを収めた。通算戦績を20勝5敗(8KO・TKO/7SUB)としている。

 対するヘンダーソンはテコンドーと柔術の黒帯を持ち、レスリングも経験して2006年11月に総合格闘家としてプロデビュー。これまでに36戦を戦い、WECとUFCで1度ずつ王座獲得、Bellatorでも2度のタイトルマッチを経験している。立って良し、寝て良し、組んで良し。まさにオールラウンドで戦える、世界屈指の実力者だ。

 チャンドラーに敗れてから、2017年9月の『Bellator 183』でもパトリッキー・“ピットブル”・フレイレ(34=ブラジル)にスプリット判定負けし、2連敗となったが、そこから一気に4連勝して復活。前回の試合は昨年9月の『Bellator 227』で、元UFCのマイルズ・ジュリー(31=アメリカ)に判定勝ちしている。通算戦績は28勝8敗(3KO・TKO/11SUB)だ。

 コロナウイルスの影響下においては、今後もさまざまな状況の変化も予測されるが、今度こそ実現に至ることを願いたい。

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<決定対戦カード>

Main Event
▼ライト級 5分3R
マイケル・チャンドラー(アメリカ)
vs
ベンソン・ヘンダーソン(アメリカ)

Co-Main Event
▼ヘビー級 5分3R
マット・ミトリオン(アメリカ)
vs
ティモシー・ジョンソン(アメリカ)