Bellator初のフランス大会が10月10日に開催決定。マイケル・“ヴェノム”・ペイジ(左下)とシーク・コンゴ(左上)が参戦を果たす Photos(C)Bellator

 アメリカの総合格闘技団体「Bellator MMA」が初のフランス大会開催を発表した。開催日は2020年10月10日(土・現地時間)で、会場はパリの屋内競技場アコー・アリーナ(Accor Arena)。新型コロナウイルス感染症対策に伴い、入場者数には制限が設けられるとのことだ。

 対戦カードについては、マイケル・“ヴェノム”・ペイジ(33=イングランド)vsロス・ヒューストン(28=スコットランド)のウェルター級ワンマッチ、シーク・コンゴ(45=フランス)vsティモシー・ジョンソン(35=アメリカ)のヘビー級ワンマッチが、第一弾として発表されている。 

 ペイジは「MVP」の愛称で知られ、Bellatorウェルター級屈指の実力者にして人気者。昨年末に開催された団体初の日本大会にも出場し、元パンクラス・ミドル級王者の安西信昌(34)に2R・KO勝ちしている。

 キャリア通算戦績は17勝1敗(11KO・TKO/3SUB)。日本大会以来、10カ月ぶりとなる試合をフランスの地で迎える。

 対戦相手のヒューストンは元Cage Warriorsウェルター級王者で、キャリア通算戦績は8勝1ノーコンテスト(0KO・TKO/3SUB)。Bellatorには初参戦となる。

 昨年6月のCage Warriorsウェルター級王座統一戦では、現UFCファイターのニコラス・ダルビー(35=デンマーク)と対戦したが、結果はノーコンテストだった(両選手の流血が激しく、3R終了後にレフェリーが試合続行は不可能と判断)。それ以来、1年4カ月ぶりとなる試合を新天地で迎える。

 そして、2年ぶりの再戦となるのが元UFCファイターのコンゴとジョンソンだ。両者は2018年10月の『Bellator 208』で一度対戦しており、その時はコンゴが1R・KO勝ちしている。

 コンゴはキャリア通算戦績が30勝10敗2分1ノーコンテスト(14KO・TKO/4SUB)で、このうちUFC戦績は11勝6敗1分(7KO・TKO/0SUB)、Bellator戦績は12勝2敗1ノーコンテスト(4KO・TKO/1SUB)。

 昨年9月の『Bellator 226』では、ライアン・ベイダー(37=アメリカ)のヘビー級王座に挑戦したが、結果は偶発的なアイポークにより無念の1Rノーコンテストに。しかしながらそれまでは8連勝を収めるなど、45歳にして一線で活躍する鉄人ぶりを見せている。

 対するジョンソンはキャリア通算戦績が14勝6敗(7KO・TKO/4SUB)で、このうちUFC戦績は4勝3敗(1KO・TKO/0SUB)、Bellator戦績は2勝2敗(2KO・TKO/0SUB)。

 新天地のBellatorではコンゴ戦も含め2連敗スタートであったが、そこから2連勝で復調。今年8月の『Bellator 243』では、マット・ミトリオン(42=アメリカ)に1R・TKO勝ちしている。

 コンゴの返り討ちか、ジョンソンの雪辱か。

 なお、フランスでMMAが合法的競技として認可されたのは今年1月のこと。コンゴは母国でキックボクシングの試合を戦った経験はあるが、MMAの試合を戦うのは19年のキャリアにおいてこれが初めてとなる。 

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<決定カード>

▼ヘビー級 5分3R
シーク・コンゴ(フランス)
vs
ティモシー・ジョンソン(アメリカ)

▼ウェルター級 5分3R
マイケル・“ヴェノム”・ペイジ(イングランド)
vs
ロス・ヒューストン(スコットランド)