連敗脱出を目指す矢地祐介と再起戦の上迫博仁。強打を武器とする両者の負けられない闘いだ

 2019年12月29日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される『Bellator JAPAN』の出場選手インタビューが、27日(金)都内で実施された。

 全部で14カードが組まれた今大会。第1試合から第6試合のエメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)vsクイントン・“ランペイジ”・ジャクソン(アメリカ)までがメインカードで第1部、第7試合から第14試合までがRIZIN提供スペシャルワンマッチの第2部となる。

 その第14試合、大会そのもののトリを務めるのは、71.0kgでの対戦となる2選手、矢地祐介(29)と上迫博仁(32)。以下、両者のコメントだ。

■矢地祐介(やち・ゆうすけ)
 2012年に修斗環太平洋ライト級王座、2015年にPXCフェザー級王座に就いた実績の持ち主。PXCはUFCにも強豪を輩出しているグアムの総合格闘技団体だが、矢地はここで2015年12月、先述の王座の初防衛を懸け、現UFC世界フェザー級王者アレックス・ヴォルカノフスキー(オーストラリア)とも拳を交えている(矢地が4R一本負け)。
 2016年からはRIZINの看板ファイターとして活躍中。元UFCのダロン・クルックシャンク(アメリカ)をKOに下すなどし、いきなり5連勝を飾ったが、ここ3試合はルイス・グスタボ(ブラジル)にKO負け、ジョニー・ケース(アメリカ)にTKO負け、朝倉未来に判定負けという状況だ。通算戦績は20勝9敗(5KO・TKO/2SUB)。

Q. 現在の心境は?

矢地「またこの季節がやってきたなという感じで。非常に楽しみ」

Q. 対戦相手の印象は?

矢地「得意な技、カーフキックだったりサッカーボールキックだったり、決めれる技を持っている。良い選手だと思う」

Q. どのような試合展開を予想していますか?

矢地「噛み合うと思う。上迫選手も打撃主体だし、自分もストライカーを謳ってるし。年末なので動きのある試合になるんじゃないかなと」

Q. 試合に向けて一番積み上げられたことは何ですか?

矢地「自分を知るということが大きなテーマだったので。自分はどんな選手なのかな、自分は何が得意なのかな、というのが今まではぼやっとしてて分かっていなかった。強みを中心に自分を知る期間だった」


■上迫博仁(うえさこ・ひろと)
 2017年にDEEPフェザー級王座に就いた実績の持ち主。キャリアの中心をDEEPに据えながら、韓国のROAD FCに参戦したり、怪我により欠場とはなってしまったが「Road to UFC JAPAN」にエントリーされたりするなど、国内のフェザー級とライト級における屈指の実力者として活躍してきた。
 RIZINには今年8月に初参戦し、イーブス・ランドゥー (フランス)とスリリングな攻防を繰り広げた末に2RTKO勝ち。10月にはライト級GPに出場したが、ルイス・グスタボ(ブラジル)に1RTKO負けし、1回戦敗退となった。通算戦績は18勝8敗(11KO・TKO/1SUB)。

Q. 現在の心境は?

上迫「いよいよやってきたという感じ。ワクワクする」

Q. 対戦相手の印象は?

上迫「印象はどんどん僕の中で薄れている。今は自分のことしか考えていない」

Q. どのような試合展開を予想していますか?

上迫「僕は守りに入らず攻めたい。殴って勝ちたいと思う。打撃戦になるとは限らない。あっちが組んできそうな気もする。僕は一方的に叩きたい」

Q. 攻めたいというのは攻めた時の方が相手の弱点を突けるということですか?

上迫「それもあるし、そっちの方が好きなので(笑)」

Q. どういった意味を持つ試合になると考えていますか?

上迫「勝った方がエース、とは思っていない。勝った方が強い。ただそれだけかなと。何かを懸けてというよりかはどちらが強いか弱いか。白黒つけたい気持ちがある」