GLORYがシカゴでの2days興行開催を発表
Photos(C)GLORY

 GLORYは2019年11月22日(金・現地時間)と23日(土・同)に、アメリカ・イリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナで2日間に渡って大会を開催することを発表した。

 22日は『GLORY 71』、23日は『GLORY 72』。それぞれ13試合ずつ、計26試合を予定しているとのことだ。

 対戦カードも併せて発表されている。

『GLORY 71』では2試合。まずはGLORY世界女子スーパーバンタム級タイトルマッチで、王者アニッサ・メクセン(31=フランス)が同級1位ティファニー・ヴァン・スースト(30=アメリカ)の挑戦を受け、3度目の防衛戦に臨む。

 両者はこれが3度目の対決。2017年12月の『GLORY 48: New York』と今年3月の『GLORY 64: Strasbourg』で行われた過去2戦も、同王座を懸けての対戦であったが、いずれもメクセンが判定勝ちしている。

3度目の対戦となるメクセン(左)とヴァン・スースト(右)

 ヴァン・スーストは初対決の際、地元アメリカでベルトを失うという苦汁をなめており、今大会は再び母国のリングで雪辱を目指す。

 もう1試合はヘビー級ワンマッチ。同級2位ベンジャミン・アデグバイ(34=ルーマニア)と同級3位ディアンジェロ・マーシャル(29=キュラソー島)のトップランカー対決だ。

 両者は昨年2月の『GLORY 50: Chicago』で一度拳を交えており、その時はアデグバイがわずか36秒でKO勝ちしている。

マーシャル(左)をKOしたアデグバイ(右)

 アデグバイは同年12月の『GLORY 62: Rotterdam』で開催されたヘビー級トーナメントで決勝まで進み、ジャマール・ベン・サディック(モロッコ)にKO負けして準優勝。今回の試合が11カ月ぶりの再起戦となる。

 一方、マーシャルは今年7月の『GLORY 67: Orlando』で、ジャファー・ウィルニス(オランダ)に判定勝ち。ブランクが空いたアデグバイに対し、現在2連勝中と好調でリベンジを狙う。

 そして『GLORY 72』ではGLORY世界フェザー級タイトルマッチが組まれた。王者ペットパノムルン・キャットムーカオ(24=タイ)が同級3位アレクセイ・ウリアノフ(30=ロシア)の挑戦を受け、3度目の防衛戦を戦う。

 両者はこれが2年8カ月ぶりの再戦。初対決はともにGLORY参戦間もない、2017年3月の『GLORY 39: Brussels』でのワンマッチで、ペットパノムルンが判定勝ちしている。

ペットパノムルン(左)は3度目の防衛戦

 その後、ペットパノムルンは昨年9月の『GLORY 59: Amsterdam』で、ロビン・ヴァン・ロスマレン(30=オランダ)に判定勝ちし、王座統一に成功。現在までにセルゲイ・アダムチャック(ウクライナ)とアンヴァー・ボイナザロフ(ウズベキスタン)の挑戦をいずれも判定で退けている。

 対するウリアノフは昨年9月の『GLORY 59: Amsterdam』で、シュートボクシングのS-cup65kg世界トーナメント2016優勝者であるザカリア・ゾウガリー(モロッコ)から判定勝ち。GLORY4戦目にして初勝利をあげた。その後もマサロ・グランダー(南マルク)と久保政哉に判定勝ち。3連勝と好調の勢いを持って、リベンジと初戴冠を目指す。
 
 その他のカードも順次発表されるとのこと。

 GLORYのマーシャル・ゼラズニクCEOは大会に向けて、「シカゴはGLORYにとって特別な場所です。我々がシカゴで開催した大会数は、今回の2days興行を加えて8大会となります。シカゴには素晴らしいファンがいて、GLORYにとってはアメリカの本拠地とも言えます。我々はアメリカでの2019年ファイナルは大きなものにしたいと考えてきましたが、シカゴが相応しいことは明確でした(以下略)」と、リリースを通じてコメントしている。 

※選手の国籍はGLORYオフィシャルの表記を用いています。