2.29『GLORY 75: Utrecht』への参戦が決まったK-1 WORLD GPヘビー級王者ロエル・マナート Photos(C)GLORY Sports International

 2020年2月29日(土・現地時間)オランダ・ユトレヒト州ユトレヒトのセントラル・スタジオで開催される『GLORY 75: Utrecht』の追加カードが発表され、K-1 WORLD GPヘビー級王者ロエル・マナート(25=オランダ)や前GLORY世界女子スーパーバンタム級王者アニッサ・メクセン(31=フランス)らの参戦が決まった。

 マナートは階級を一つ下げ、ライトヘビー級ワンマッチでセルゲイ・マスロボエフ(32=リトアニア)と対戦する。

 マナートは2018年3月のK-1 WORLD GPヘビー級タイトルマッチで、アントニオ・プラズィバット(クロアチア)に判定勝ちし、王座を奪取。昨年11月の初防衛戦では、クリス・ブラッドフォード(オーストラリア)の挑戦を1R2分19秒KOで退けている。

 GLORYでも現在2戦2勝。2018年9月の『GLORY 59: Amsterdam』でダニエル・スクヴォル(チェコ)に、同年12月の『GLORY 62: Rotterdam』でキリル・コルニーロフ(ロシア)に、いずれも判定勝ちしている。GLORYにはそれ以来、1年2カ月ぶり3度目の参戦だ。

マナートと対戦するマスロボエフ(右)

 対するマスロボエフはヨーロッパの重量級戦線で活躍し、リトアニア本拠地のKOK(King of Kings)ではライトヘビー級王者に君臨。昨年参戦したONE Championshipでも、プラズィバットに判定勝ちするなど2戦2勝の結果を残した。

 その後、KOKでの試合を経てGLORYと契約。GLORY初参戦は昨年10月の『GLORY 69: Dusseldorf』で、当時57戦全勝中(54KO・TKO)だったバハラーム・ラジャブザデ(アゼルバイジャン)を相手に、1R終了間際に二段飛び膝蹴りでダウンを奪うなどし、判定勝ちで初陣を飾っている。

 マナートはライトへビー級で強豪相手にどのような戦いを見せるか。

 また、前GLORY世界女子スーパーバンタム級王者メクセンは、昨年11月の『GLORY 71: Chicago』でティファニー・ヴァン・スースト(アメリカ)に判定負けし、2度目の王座陥落を味わって以来の再起戦だ。

ヴァン・スースート(右)に敗れて王座陥落となったメクセン(左)は3カ月ぶりの再起戦に臨む

 GLORY女子の二大双璧を成す両者だが、メクセンがヴァン・スーストに敗れるのは3度目の対戦にして初めてだった。試合後にはヴァン・スーストが4度目の対戦についても前向きな姿勢を示しており、メクセンはそこへ向けての再始動ということになる。

 そのメクセンに挑むのは、3度目のGLORY参戦となるイ・ジウォン(22=韓国)だ。初陣は2016年11月の『GLORY 35: Nice』で、敗れはしたものの当時19歳ながらタイトルコンテンダーのアメル・デビー(フランス)相手に判定にまでもつれ込む健闘ぶりだった。

 それから2年半ほどの期間を置き、昨年3月の『GLORY 64: Strasbourg』で迎えた2戦目は、新星サラ・ムサダク(トルコ)をパンチで追い込む展開を作るも、判定負けとなっている。

前戦はサラ・ムサダク(左)と対戦し、判定1-4で敗れているジウォン(右)

 王座奪還を目指すメクセンにとっては力の差を見せて確実にモノにしたい一戦だ。

 そのほか、前GLORY世界ウェルター級王者の同級2位ハルート・グレゴリアン(30=アルメニア)の復帰戦も決定した。

 ハルートは昨年3月の『GLORY 64: Strasbourg』で、セドリック・ドゥンベ(フランス)に3RTKO負けし、2度目の防衛ならず王座陥落。11カ月ぶりの再起戦は同級9位ジェイミー・ベイツ(イギリス)となる。

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<追加カード>

▼ウェルター級 3分3R
ハルート・グレゴリアン(アルメニア/同級2位)
vs
ジェイミー・ベイツ(イギリス/同級9位)

▼女子スーパーバンタム級 3分3R
アニッサ・メクセン(フランス/同級1位)
vs
イ・ジウォン(韓国)

▼ライトヘビー級 3分3R
セルゲイ・マスロボエフ(リトアニア/同級10位)
vs
ロエル・マナート(オランダ)

▼ライト級 3分3R
モハメド・ヘンドゥーフ(モロッコ)
vs
ブルーノ・ガザニ(ブラジル)

▼ライト級 3分3R
ゲーリック・ビイェ(フランス)
vs
アルトゥール・サラディアク(ポーランド)

▼フェザー級 3分3R
マァン・ガオファン(中国)
vs
アントニオ・カンポイ(スペイン)

<決定カード>

Headline Event
▼GLORY世界フェザー級タイトルマッチ 3分5R
ペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ/王者)
vs
セルゲイ・アダムチャック(ウクライナ/同級1位/挑戦者)

Co-Headline Event
▼ウェルター級 3分3R
ハミシャ(モロッコ/同級3位)
vs
ディミトリ・メーンシコフ(ロシア/同級4位)

▼ミドル級 3分3R
ユースリー・ベルガロイ(チュニジア/同級2位)
vs
ヤコブ・シュトゥーベン(ドイツ/同級6位)

▼ライト級 3分3R
ティジャニ・ベズタティ(モロッコ/同級2位)
vs
ミカエル・パランドレ(フランス/同級10位)