マナートはライトヘビー級に階級を下げて同級10位マスロボエフと対戦する。写真は2018年9月『GLORY 59』の前日計量時のもの Photos(C)GLORY Sports International

 2020年2月29日(土・現地時間)オランダ・ユトレヒト州ユトレヒトのセントラル・スタジオで開催される『GLORY 75: Utrecht』の前日計量が、28日(金・同)行われた。

 計量の結果はページ下部に記載。全選手が問題無くパスし、後は試合開始のゴングを待つのみとなった。

 注目の現K-1 WORLD GPヘビー級王者ロエル・マナート(25=オランダ)は今回、一階級下のライトヘビー級ワンマッチでの参戦。計量はリミット200gアンダーの94.8kgでクリアーした。

 一方、対戦相手の同級10位セルゲイ・マスロボエフ(32=リトアニア)は、リミット2.3kgアンダーの92.7kg。マナートよりも2.1kg軽い仕上がりとなった。

 微笑み合ってスタートしたフェイスオフだが、徐々にマナートの顔は無表情へと変化。マスロボエフは変わらず微笑だが、視線の先はマナートの目のままだ。
 
 両者は写真撮影のため前を向くように促されてもなかなか応じようとはせず。マスロボエフが手を差し出すとマナートは握り返してようやく口元を緩ませたが、まだ少しピリピリとした雰囲気は醸し出していた。

GLORYフェザー級タイトルマッチで対戦する王者ペットパノムルン(右)と挑戦者アダムチャック(左)。写真は昨年2月『GLORY 63』の前日計量。両者が拳を交えるのは1年ぶり3度目となる

 メインイベントのGLORY世界フェザー級タイトルマッチで4度目の王座防衛を目指すペットパノムルン・キャットムーカオ(24=タイ)は、リミット100gアンダーの64.9kgでパス。

 挑戦者の同級1位セルゲイ・アダムチャック(29=ウクライナ)は、リミット200gアンダーの64.8kgだった。

 終始リラックスした表情で計量をこなす王者と挑戦者。フェイスオフと写真撮影を終えると、互いに頷き合って少し笑顔も見せた。

 両者は過去にトーナメント決勝とタイトルマッチ(ペットパノムルンの初防衛戦)で2度対戦しており、いずれの試合もペットパノムルンが勝利。

 アダムチャックはこのところ、短いスパンで設けられた査定的な試合で強敵を破り、今回の挑戦権まで辿り着いているだけに、三度目の正直といきたいところだ。

 また、2度目の王座陥落から4カ月の時を経て再起戦に臨む前GLORY世界女子スーパーバンタム級王者アニッサ・メクセン(31=フランス)は、対戦相手のイ・ジウォン(22=韓国)と共にリミット200gアンダーの55.1kgでクリアーしている。

 そして、対戦カードに変更があったこともここに記載しておきたい。当初、コ・メインイベントに予定されていたウェルター級ワンマッチ、同級3位ハミシャ(モロッコ)vs同級4位ディミトリ・メーンシコフ(ロシア)がキャンセルとなっている。正確な時期は不明だが、ハミシャが負傷に見舞われたため欠場となったことが、25日(火・同)にGLORYのTwitterで明らかにされていた。

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Movie(C)GLORY Sports International

<計量結果>

Main Event
▼GLORY世界フェザー級タイトルマッチ −65kg
ペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ/王者)
⇒64.9kg
vs
セルゲイ・アダムチャック(ウクライナ/同級1位/挑戦者)
⇒64.8kg

Co-Main Event
▼ミドル級 −85kg
ユースリー・ベルガロイ(チュニジア/同級2位)
⇒84.7kg
vs
ヤコブ・シュトゥーベン(ドイツ/同級6位)
⇒84.8kg

Featured Fight
▼ライト級 −70kg
ティジャニ・ベズタティ(モロッコ/同級2位)
⇒69.8kg
vs
ミカエル・パランドレ(フランス/同級10位)
⇒69.6kg

Featured Fight
▼ウェルター級 −77kg
ハルート・グレゴリアン(アルメニア/同級2位)
⇒77.0kg
vs
ジェイミー・ベイツ(イングランド/同級9位)
⇒77.0kg

Super Fight
▼ライトヘビー級 −95kg
セルゲイ・マスロボエフ(リトアニア/同級10位)
⇒92.7kg
vs
ロエル・マナート(オランダ)
⇒94.8kg

Super Fight
▼女子スーパーバンタム級 −55.3kg
アニッサ・メクセン(フランス/同級1位)
⇒55.1kg
vs
イ・ジウォン(韓国)
⇒55.1kg

Super Fight
▼ライト級 −70kg
ゲーリック・ビイェ(フランス)
⇒69.9kg
vs
アルトゥール・サラディアク(ポーランド)
⇒69.7kg

Super Fight
▼フェザー級 −65kg
ヴィンセント・フォシアーニ(ドイツ)
⇒64.6kg
vs
ジン・シジュン(韓国)
⇒65.0kg

Super Fight
▼ライト級 −70kg
モハメド・ヘンドゥーフ(モロッコ)
⇒69.7kg
vs
ブルーノ・ガザーニ(ブラジル)
⇒69.9kg

Under Card
▼フェザー級 −65kg
ボウイ・ゾンネフェルト(オランダ)
⇒64.8kg
vs
アントニオ・カンポイ(スペイン)
⇒64.4kg

Under Card
▼女子スーパーバンタム級 −55.3kg
ロリーナ・クライン(オランダ)
⇒55.1kg
vs
アルミーラ・ティンチュリーナ(ロシア)
⇒54.4kg