無念のTKO負けから半年。バダ・ハリ(左)が現地時間6月20日にオランダ・ロッテルダムで、ヘビー級2位の強豪ベンジャミン・アデグバイ(右)を相手に再起戦を闘う Photos(C)GLORY Sports International

 バダ・ハリ(35=モロッコ)の半年ぶりとなる復帰戦の相手が、GLORYヘビー級ランキング2位のベンジャミン・アデグバイ(35=ルーマニア)に決定した。

 両者は6月20日(土・現地時間)、オランダ・ロッテルダムの屋内競技場アホイ・ロッテルダムで拳を交える(大会ナンバー・名称は未定)。

 バダは昨年12月の『GLORY: COLLISION 2』でGLORY世界ヘビー級タイトルマッチを闘い、王者リコ・ヴァーホーベン(30=オランダ)から2度のダウンを奪いながらも、自らの負傷により無念の3RTKO負け(試合レポートはこちら)。リベンジに向けて6月の大会で再出発することになった。

絶対王者リコ(右)を追い込んだバダ(左)

 今回対戦が決まったアデグバイは、GLORY戦績が14勝4敗(6KO・TKO)で、過去に2度のGLORY世界ヘビー級タイトルマッチを経験している実力者だ。

 一度目は2015年6月の『GLORY 22: Lille』で、王者リコに判定負け。二度目は同年12月の『GLORY 26: Amsterdam』で、リコにリベンジならず、1RKO負けだった。

 また、2018年12月の『GLORY 62: Rotterdam』では、8人制のヘビー級ワンデートーナメントに出場して準優勝。1回戦でアルカディウシュ・ゾシェク(27=ポーランド/同級6位)に判定勝ちし、続く準決勝ではジャファー・ウィルニス(34=オランダ/同級7位)に3RKO勝ちしたが、決勝でジャマール・ベン・サディック(29=モロッコ/同級1位)に1RKO負けとなった。

豪腕を振るうアデグバイ(右)

 その後、昨年11月の『GLORY 71: Chicago』で約1年ぶりとなる再起戦に臨み、ディアンジェロ・マーシャル(29=キュラソー島/同級4位)に判定勝ち。なおも、その実力がトップレベルであることを示している。

 ほかには、母国ルーマニアのSUPERKOMBAT在籍時代、現UFCファイターのジャルジーニョ・ホーゼンストライク(31=スリナム)と二度拳を交え、1勝1敗だったということも記しておきたい。

 GLORYヘビー級の絶対王者と呼ばれてきたリコをKO寸前まで追い込み、未だ健在を存分にアピールしたバダだが、今度はトップランカーのアデグバイに対してどのような闘いを見せるのか。注目だ。

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