日本で日菜太に勝利したこともあるハミシャ。現在、GLORYデビュー2連勝中だ Photos(C) GLORY Sports International

 2020年3月28日(土・現地時間)ベルギー・アントワープのAEDスタジオで開催される『GLORY 76: Antwerp』の追加カードが発表されている(全カードはページ下部に記載)。

 まずは、ハミシャ(23=モロッコ/同級2位)vsディミトリ・メーンシコフ(21=ロシア/同級3位)のウェルター級ワンマッチだ。当初、2月の『GLORY 75: Utrecht』で決まっていたカードだが、ハミシャの負傷により流れたため、今大会で改めて組まれることになった。

 ハミシャ(本名はモハメド・メゾアリ)はGLORYデビュー2連勝中で、いずれの試合も1RKO・TKO決着という強打ぶりだ。

相手をもろにとらえるハミシャのハイキック

 GLORY参戦前、2016年から2017年にかけての主戦場は中国のKunlun Fight。ズィアニス・ズエフ(ベラルーシ)、アルテム・パシュポリン(ロシア)、ダニロ・ザノリニ(ブラジル)らを破り、シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)とマラット・グレゴリアン(アルメニア)とも拳を交えるなど活躍した。シッティチャイとグレゴリアンには判定負けしている。

 また、来日経験もあり、2016年3月の『REBELS.41』では、19歳ながら日菜太からダウンを奪って判定勝ちし、大会の最優秀選手賞を獲得。同年8月の『Kunlun Fight 49 × REBELS.45』でも、デビッド・ルイズ (スペイン)に2RKO勝ちしている。

 対するメーンシコフもGLORYデビュー3連勝中で、こちらも全て1R〜2RのKO・TKO決着という破壊力。昨年10月の『GLORY 69: Dusseldorf』で破った相手は、元タイトルコンテンダーのヨアン・コンゴロ(スイス)だった。

GLORYデビュー3連勝中のメーンシコフ(右)。タフさも持ち味だ

 今大会はメインイベントで、正規王者セドリック・ドゥンベ(フランス)vs暫定王者マーテル・グローエンハート(オランダ/同級1位)のGLORY世界ウェルター級王座統一戦が行われるが、ハミシャ対メーンシコフの勝者が次期挑戦者となる可能性もありそうだ。

 続いて、ルーク・ウィーラン(28=イングランド/同級5位)vsモハメド・ジャラヤ(23=モロッコ/同級9位)のライト級ワンマッチ。

 ジャラヤはEnfusion −67kg王者の実績を持ち、そのアグレッシブなファイトスタイルと言動から人気が高い選手。GLORYでは4試合に出場し、ウェルター級で1勝1敗、ライト級に下げてから1勝1敗という戦績だ。

熱闘の末、マサロ・グランダー(右)を破ったジャラヤ(左)

 2連敗で臨んだ昨年12月の『GLORY: COLLISION 2』では、マサロ・グランダー(26=南マルク)と激しいコンビネーションの応酬を繰り広げた末、判定勝ちを収めた。GLORY5戦目となる今大会で、復活の2連勝を目指す。

 対戦相手のウィーランはこれがGLORY2戦目。昨年5月の『GLORY 65: Utrecht』で、イタイ・ガーション(イスラエル)に判定勝ちし、初陣を飾っている。

 また、2017年6月にはK-1 WORLD GPスーパーウェルター級(−70kg)王座決定トーナメントに出場。負傷欠場のジョーダン・ワトソン(イングランド)に代わり、急遽3週間のオファーを受けて乗り込んだが、この時は1回戦で城戸康裕に3RKO負けとなった。

ウィーランは昨年5月のGLORYデビュー戦を勝利で飾っている

 GLORYのリングで先に2連勝を決めるのはジャラヤか、ウィーランか。

 ほかには、ジュニア・タファ(23=オーストラリア/同級10位)vsマーティン・パカス(28=スロバキア)のヘビー級ワンマッチ、 ベイリー・サグデン(22=イングランド)vsナフィ・ビラロフスキ(26=ベルギー)のフェザー級ワンマッチなども追加されている。

<追加カード>

Featured Fight
▼ライト級 3分3R
ルーク・ウィーラン(イングランド/同級5位)
vs
モハメド・ジャラヤ(モロッコ/同級9位)

Super Fight
▼ウェルター級 3分3R
ハミシャ(モロッコ/同級2位)
vs
ディミトリ・メーンシコフ(ロシア/同級3位)

Super Fight
▼ライトヘビー級 3分3R
ステファン・サスペラギー(フランス)
vs
マイケル・ドゥート(オランダ)

Super Fight
▼フェザー級 3分3R
リヴァー・ダズ(オーストラリア/同級10位)
vs
ジュリオ・ロボ(ブラジル)

Super Fight
▼ヘビー級 3分3R
ジュニア・タファ(オーストラリア/同級10位)
vs
マーティン・パカス(スロバキア)

Prelim
▼フェザー級 3分3R
ベイリー・サグデン(イングランド)
vs
ナフィ・ビラロフスキ(ベルギー)

Prelim
▼ライト級 3分3R
マサロ・グランダー(南マルク)
vs
ジョス・ヴァン・ベルゼン(オランダ)

<発表済みカード>

Main Event
▼GLORY世界ウェルター級王座統一戦 3分5R
セドリック・ドゥンベ(フランス/正規王者)
vs
マーテル・グローエンハート(オランダ/暫定王者)

Featured Fight
▼ヘビー級 3分3R
アントニオ・プラズィバット(クロアチア/同級5位)
vs
アルカディウシュ・ゾシェク(ポーランド/同級6位)

Featured Fight
▼ウェルター級 3分3R
トロイ・ジョーンズ(アメリカ/同級7位)
vs
セドリック・デ・キアーズマーカー(ベルギー)

Super Fight
▼ヘビー級 3分3R
トマス・モズニー(スロバキア/同級8位)
vs
オレフ・プリマチョフ(ウクライナ)

Prelim
▼ウェルター級 3分3R
ロス・レヴィーン(アメリカ)
vs
アマリ・ディエドリック(イングランド) 

Prelim
▼女子スーパーバンタム級 3分3R
サラ・ムサダク(フランス)
vs
アネール・アンガーヴィル(フランス)

Prelim
▼ウェルター級 3分3R
ヴェダット・ハドゥーク(トルコ)
vs
セドリック・ドウ(フランス)

※対戦カードは変更となる場合があります。