2020年9月17日(木・現地時間)にアメリカ・カンザス州カンザスシティのポリス・アスレティック・リーグで無観客開催となる『Invicta FC 42』の対戦カードが発表された。
メインイベントはInvicta FC世界アトム級王座決定戦。今年2月の『Invicta FC 39』で、ジン・ユ・フレイ(35=アメリカ)が計量オーバーにより剥奪された同王座を懸けて、アシュリー・カミンズ(32=同)とアリーシャ・ザペテラ(25=同)が対戦する。
ザペテラはキャリア通算戦績が7勝2敗1ノーコンテスト(0KO・TKO/1SUB)で、このうちInvicta戦績が4勝1敗(0KO・TKO/0SUB)。昨年8月には『RIZIN.18』に参戦し、浅倉カンナ(22=日本)にスプリット判定負けを喫している。
この敗戦でキャリア初の2連敗となったが、その後は今年2月の『Invicta FC 39』で、ケリー・ディアンジェロ(33=アメリカ)に判定勝ちし、7月の『Invicta FC 40』では、リンジー・ヴァンザント(26=同)にスプリット判定勝ち。2連勝をマークし、今回、キャリア11戦目、Invicta6戦目にして自身初のタイトルマッチに漕ぎ着いた。
対するカミンズはキャリア通算戦績が7勝5敗(0KO・TKO/2SUB)で、このうちInvicta戦績が4勝5敗(0KO・TKO/0SUB)。前戦は先述の『Invicta FC 39』で、フレイの王座に挑戦するはずだったのがカミンズだ。
結局、試合はカミンズが勝利した場合のみ、王座が認められるという変則タイトルマッチとなり、結果はフレイの判定勝ち。王座は空位のままとなり、この試合を最後にフレイはUFCへと活躍の場を移している。
こうした経緯を経て、組まれることになった今回の王座決定戦。2試合連続のタイトルマッチとなるカミンズは、このチャンスを掴むことができるか。それとも、浅倉に敗れてからは2連勝をあげて好調のザペテラが、初のタイトルマッチで戴冠を果たすか。
どちらが勝利しても、Invicta FCの王座獲得は初めてとなる。
コーメンイベントはバンタム級ワンマッチで、リサ・ヴァーゾサ(24=アメリカ)とラケル・カヌート(29=同)が激突する。
ヴァーゾサはキャリア通算戦績を5戦全勝(0KO・TKO/0SUB)として臨んだ今年3月の『Invicta FC:PHOENIX SERIES 3』で、ユリア・ストリアレンコ(27=リトアニア)とInvicta FC世界バンタム級王座決定戦を戦い、両者流血の死闘を繰り広げた末、スプリット判定で惜しくも敗戦。キャリア6戦目で初黒星を喫っすることとなった。
対するカヌートは本名がラケル・パルーヒ・カヌートで、これまではラケル・パルーヒの名前で出場していたが、今回からがラケル・カヌートとして出場するようだ。
キャリア通算戦績は6勝6敗(2KO・TKO/1SUB)で、Invicta戦績は3勝3敗(0KO・TKO/1SUB)。過去にはいずれも1R・一本負けとなったが、アマンダ・ヌネス(32=ブラジル)とラケル・ペニントン(31=アメリカ)とも対戦経験を持つ。
前回の出場は2017年8月の『Invicta FC 25』で、ヤナ・クニツカヤ(30=ロシア)とのInvicta FC世界バンタム級王座決定戦を戦い、判定負けしている。今回は3年ぶりの復帰戦となる。
共にタイトルマッチで敗れてからの再起戦とはいえ、ヴァーゾサは試合が空いたのは半年で、カヌートは3年という状況。試合勘、若さ、勢いのあるヴァーゾサに対し、カヌートは久しぶりの実戦でどこまでできるか。気になる一戦だ。
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<決定対戦カード>
Main Event
▼Invicta FC世界アトム級タイトルマッチ 5分5R
アシュリー・カミンズ(アメリカ)
vs
アリーシャ・ザペテラ(アメリカ)
Co-Main Event
▼バンタム級 5分3R
リサ・ヴァーゾサ(アメリカ)
vs
ラケル・カヌート(アメリカ)
▼ストロー級 5分3R
ジェシカ・デルボニ(ブラジル)
vs
ヘリカ・ティブルシオ(ブラジル)
▼フライ級 5分3R
ヴィクトリア・レオナルド(アメリカ)
vs
リズ・トレーシー(アメリカ)
▼バンタム級 5分3R
オータム・ノートン(アメリカ)
vs
ブリトニー・クラウディー(アメリカ)
▼ストロー級 5分3R
ジェニファー・チエン(ミクロネシア連邦)
vs
フロール・ハニ(ポリネシア)
※カードは予告なく変更となる場合があります。