左からジョニー・ケース、トフィック・ムサエフ、ルイス・グスタボ、パトリッキー・“ピットブル”・フレイレ。大晦日のRIZIN FIGHTING WORLD GP 2019ライト級トーナメントを制覇するのは果たして?

 2019年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN.20』の出場選手インタビューが、28日(土)実施された。

RIZIN FIGHTING WORLD GP 2019ライト級トーナメント」の優勝を懸けて激突する4選手、ジョニー・ケース(30=アメリカ)、トフィック・ムサエフ(30=アゼルバイジャン)、ルイス・グスタボ(23=ブラジル)、パトリッキー・“ピットブル”・フレイレ(33=ブラジル)のコメントだ。

 ケースとムサエフが大会の第1試合、グスタボとパトリッキーが第2試合で対戦し、決勝戦は第10試合で行われる。

■ジョニー・ケース
 2014年から2017年までUFCに参戦し、4連勝からの2連敗となり、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトとファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞しながらも離脱。昨年大晦日からRIZINを新天地とし、矢地祐介と北岡悟にTKO勝ち、今年10月のライト級WORLD GP 1回戦でホベルト・サトシ・ソウザにTKO勝ちしている。通算戦績は27勝6敗1分(10KO・TKO/4SUB)。

Q. 現在の心境は?

ケース「素晴らしいコンディションだ。エネルギーが充満している」

Q. 対戦相手の印象は?

ケース「ベスト4の一人なのだから強いに決まっている。ムサエフは危険なキックボクサーだ」

Q. どのような展開を予想していますか?

ケース「そうだね、それについては何度も考えていたんだ。自分がダメージを負いながら勝ち抜き、反対側のブロックの選手がノーダメージで勝ち抜いてきた場合とかね。結果次第の所もあるような気がして。最悪の事態も想定しながらベストを尽くす、こういうことが頭を巡っている感じだよ」

Q. 優勝候補の一角と見られていることについてどう思いますか?

ケース「当然のことだ」

Q. 対戦相手よりも自分が優れていると思う点は何だと思いますか?

ケース「頭脳面だと思う。自分は戦略的に戦い、試合を客観的に見ながら進められる」

Q. 戦績から見てのKO・TKO勝ちする印象が強いですが、自分自身はどのように考えていますか?

ケース「RIZINでの直近2試合は一発ももらっていない。その事実は強調しておきたい」


■トフィック・ムサエフ
 強豪ひしめくロシアのプロモーションで活躍し、昨年大晦日からRIZINに参戦。修斗環太平洋王者の実績を持つ大尊伸光にTKO勝ち、RIZINライト級の門番であるダロン・クルックシャンク(アメリカ)に判定勝ち、そしてライト級WORLD GP 1回戦では元UFCのダミアン・ブラウン(同)にTKO勝ちしている。通算戦績は16勝3敗(13KO・TKO/2SUB)。このうち11試合が1Rでの勝利だ。 

Q. 現在の心境は?

ムサエフ「準備は万端。トレーニングを積んできたので問題無しだ」

Q. 対戦相手の印象は?

ムサエフ「最後に残った4名は全員が強い。自分と対戦相手のファイトスタイルは噛み合うと思う」

Q. どのような展開を予想していますか?

ムサエフ「いずれにしても3Rまではいかないと思う。自分が早めにフィニッシュする。フィニッシュの方法は状況次第だ」

Q. 試合に向けてどのような準備をしてきましたか?

ムサエフ「この試合のためにアメリカでユライア・フェイバー(UFCバンタム級ファイター)の指導を受けて、特別にトレーニングを積んできた。彼からの助言は当然頭に入っているし、内容についてはここで話したくない。必ず有効に活かす」


■ルイス・グスタボ
 アンドレ・ジダ率いる「EVOLUCAO THAI」に所属するブラジルのホープ。昨年8月からRIZINに参戦している。矢地祐介にKO勝ちして鮮烈デビューを飾り、2戦目で朝倉未来に判定負けするが、3戦目となったライト級WORLD GP 1回戦では元DEEPフェザー級王者・上迫博仁にKO勝ちしている。通算戦績は10勝1敗(5KO・TKO/5SUB)。朝倉戦がキャリア初黒星であったが、それ以外は全試合でフィニッシュしている。

Q. 現在の心境は?

グスタボ「万全な準備のおかげで自信たっぷりだ」

Q. 対戦相手の印象は?

グスタボ「相手について話すことない。ただただ自分が軌道に乗っている」

Q. ブラジル人対決ということについてはどのように感じていますか?

グスタボ「面白い試合になると思う。ベストを尽くしたい」

Q. パトリッキー選手のBellatorでの活躍についてはどのように見てきましたか?

グスタボ「知名度が高くて優れている。自分にとっても良い試合だと思う」


■パトリッキー・“ピットブル”・フレイレ
 Bellatorが満を持してRIZINに送り込んできた刺客。2016年にはマイケル・チャンドラー(アメリカ)とBellator世界ライト級王座を争い(判定負け)、2017年には元UFC世界同級王者ベンソン・ヘンダーソン(同)に判定勝ちしている。RIZINデビュー戦となった10月のWORLD GP 1回戦では川尻達也にTKO勝ち。現在キャリア最長となる6連勝中だ。通算戦績は22勝8敗(14KO・TKO/1SUB)。

Q. 現在の心境は?

パトリッキー「100%の準備ができたので自信がある。怪我することなくタイトルを掴みたい」

Q. 対戦相手の印象は?

パトリッキー「とてもアグレッシブで優れた選手。しかし自分はピットブルだ。自分より良い選手いない。チャンピオンになるために、そして相手をボコボコにするために生まれてきた」

Q. 同じブラジル人で10歳年下の相手と戦うことについて思う所はありますか?

パトリッキー「残念ながら彼は間違った時代に生まれてきた。この時代は私が支配する」

Q. 次の試合も川尻選手の試合の時のようなファイトスタイルで戦いますか?

パトリッキー「このスタイルは意識してやっている訳ではなく、チャンピオンになるために一生懸命に練習に取り組んで得たものだ。ヒートアップするのもベストを目指した故の結果。性格的な話しでもない。ただ時にはコーチやチームメイトにもエキサイトしてしまうが、それもベストを目指しているからだ」

Q. この2試合を勝ち抜くために一番必要なものは何だと思いますか?

パトリッキー「何が必要かは分からないが、2試合で相手を倒しにいくことが重要になる。レフェリーに任せる気はない。まあ、判定になったとしても相手は大怪我をしていると断言できる」