RIZINバンタム級王座決定戦を争う朝倉海とマネル・ケイプ。試合に向けて相手の特長などについても落ち着いた口調で語った

 2019年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN.20』の出場選手インタビューが、28日(土)実施された。

 メインイベント・第15試合のRIZINバンタム級王座決定戦を争う2選手、朝倉海(26)とマネル・ケイプ(アンゴラ)のコメントだ。

 両者は昨年5月の『RIZIN.10』で対戦し、その時は接戦の末、判定2-1で朝倉が勝利している。今大会では堀口恭司が返上したRIZINバンタム級王座を懸けての再戦だ。

■朝倉 海(あさくら・かい)
 2012年にDEEPでプロデビューし、2016年にはTHE OUTSIDER55-60kg級王座獲得や韓国のROAD FC出場も経験。2017年から兄の朝倉未来と共にRIZINで活躍中だ。昨年大晦日にはキャリア9戦目で初黒星(KO負け)を喫した相手、ROAD FCのムン・ジェフン(韓国)に判定勝ちでリベンジ成功。
 そして人々を最も驚かせたのが今年8月の『RIZIN.18』で、あの堀口恭司を68秒KOでマットに沈めたことだ。続く10月の『RIZIN.19』でも佐々木憂流迦を54秒KO。現在5連勝中と好調だ。通算戦績は14勝1敗(9KO・TKO/2SUB)。

Q. 現在の心境は?

朝倉「いよいよこの日が来たなと。調子がすごく良いので試合が楽しみ」

Q. 対戦相手の印象は?

朝倉「しっかり頭を使って戦略を練って戦ってくる。意外と慎重なのかなとも思う」

Q. どのような試合展開を予想していますか?

朝倉「打撃が多くなるとは思うけれど、寝技の展開も作ってトータルで勝負したい」

Q. ケイプの成長についてはどのように思いますか?

朝倉「実力は伸びていると思うけれど、直近の2試合の相手は打撃を苦手とする選手だった。そこまで参考にならないと思う。実際に打撃が強い選手とやった時にどうなるかは分からない」

Q. ケイプ選手は2Rで勝てると言っていましたが、どう思いますか?

朝倉「倒そう倒そうという感じではなくて、しっかり勝ちにいってチャンスがあれば倒しにいくっていう展開にしたいなと。結果的に最後にKOできれば一番良いと思う」


■マネル・ケイプ
 9勝1敗(4KO・TKO/4SUB)の好戦績を引っさげ、2017年10月にバンタム級トーナメント1回戦をもってRIZIN初参戦。山本アーセンに71秒TKO勝ち、元UFCのイアン・マッコール(アメリカ)にも1R1分46秒TKO勝ちして同年大晦日の決勝へと勝ち上がったが、最後は堀口恭司に一本負けして優勝を逃すことに。
 その後は朝倉海と佐々木憂流迦に敗れているが、中村優作、伊藤盛一郎、水垣偉弥に勝利。通算戦績は14勝4敗(8KO・TKO/5SUB)。判定勝ちが少なく、フィニッシュ率が高い。


Q. 現在の心境は?

ケイプ「万全の状態だ」

Q. 対戦相手の印象は?

ケイプ「優れた対戦相手。本当に攻撃的で命がけで戦うその姿を自分は好んでいる。噛み合うと思う」

Q. どのような試合展開を予想していますか?

ケイプ「今回は良い作戦を立ててきた。だから朝倉にもがむしゃらにかかってきて欲しい」

Q. 前回の試合から自分が一番成長したと思えるのはどんな所ですか?

ケイプ「前回から今回というより、自分は毎回毎回の試合で経験を積み、反省する所は反省し、修正する所は修正している。冷静さを保てるようにもなった。ある程度の経験を積んできたので、昔みたいに爆発するようなことはない。冷静さを保ちながら試合の流れを見て判断するようになった」

Q. 試合はどのくらいで決着すると思いますか?

ケイプ「朝倉の長所も短所も全て把握している。試合については2Rで勝てると思う」