12.7『UFC on ESPN 7』メインで激突する
アリスター(左)とホーゼンストライク(右)
 Photo(C)UFC

 2019年12月7日(土・現地時間)アメリカ・ワシントンD.C.のキャピタル・ワン・アリーナで開催される『UFC on ESPN 7』。メインイベントのヘビー級ワンマッチでは、アリスター・オーフレイム(39=オランダ/同級6位)とジャルジーニョ・ホーゼンストライク(31=スリナム/同級14位)が激突する。

 両選手のインタビューが届いたので掲載したい(関連記事:アリスターの対戦相手が無敗の秒殺KO男ホーゼンストライクに変更)。※リリースから再編集・翻訳しております。

 ホーゼンストライクはキックボクシングで腕を鳴らし、MMAでも“無敗の秒殺KOマシーン”という表現通りの戦いっぷりをみせているが、今大会ではベテランであり、UFCランカーであり、そしてK-1 WORLD GPを制したストライカーでもあるアリスターを相手に、その真価が試される一戦に臨む。

■ジャルジーニョ・ホーゼンストライク
 キックボクシングで2016年に武林風ヘビー級トーナメント優勝を果たしているストライカー。MMAにおいてもその強打は健在で、今年2月のUFC初戦は2R54秒KO勝ち、7月の2戦目は1R9秒KO勝ち、11月の3戦目に至っては元UFC世界ヘビー級王者アンドレイ・アルロフスキー(ベラルーシ)に1R29秒KO勝ちしている。通算戦績は9戦全勝(8KO・TKO/0SUB)。

Q. あなたのUFC登場はとても印象的なものになっています。まさに秒殺で。あなた自身も「まるで映画のようだ」と振り返っていましたね。そして今回もまた、象徴的な存在の一人と拳を交えることになりました。実感は沸いていますか?モチベーションやプレッシャーはありますか?

ホーゼンストライク「そうだね、自分にとってUFC参戦は素晴らしいことだった。ハードなトレーニングを積んできたし、自分ではそれに値するだけのことはやってきたと思う。全ての生活を捧げてきたんだ。

 アリスター戦は自分にとって大きなチャンスになる。映画みたいだと言ったのも、昔、PlayStationで遊ぶ時に彼はよく使っていた選手の一人だからね。ビッグ・レジェンドとみているよ。いよいよ彼と現実世界で戦うんだ。やるべきことは分かっているし、準備もできている。これは俺のチャンスなんだ。だから取りにいく」

Q. アリスターとあなたの共通点にキックボクシングがあります。これはあなたにとってアドバンテージであったり、安心材料になったりしますか?

ホーゼンストライク「いや、俺は自分のやっていることで満たされているし、それは関係ない。この日のためにトレーニングに励み、準備は万端だ。彼が飛ぶ準備ができていると言うなら、自分もそれは同じだ」

Q. あなたはランキングのトップ10と戦いたいという思いを持っていました。この試合に勝てば、あなた自身のランキングも駆け上がります。ヘビー級のベルトも視野に入ってきます。そこに至るまでを思い描いたことはありますか?あるならば、どのように描いていました?

ホーゼンストライク「今回の試合に勝てば、次はこの大きくて怖い男と戦いたいね。フランシス・ガヌー(カメルーン)だ。それが実現すればタイトルを狙いたい。自分にとってもワクワクするようなカードだし、自分のキャリアのためにも実現させたい試合なんだ。大きな挑戦だよ」

Q. UFCの1年目でメインイベントに出場することはどのように感じていますか?

ホーゼンストライク「素晴らしいよ。映画の世界を生きている、夢を見ているようだ。非現実の世界。俺は気に入っているよ」

■アリスター・オーフレイム
 リングス、PRIDE、DREAM、そしてK-1で活躍した日本縁のベテランファイター。2007年にStrikeforce世界ヘビー級王座獲得、2010年にK-1 WORLD GP優勝といった輝かしい実績を持ち、現在もUFCでランキングに名を連ねる。現在2連勝中。通算戦績は45勝17敗1ノーコンテスト(23KO・TKO/17SUB)。

Q. 対戦相手が間際で変更となりました。ホーゼンストライクは無敗のノックアウト・アーティストです。彼に対してどのような印象を持ってしますか?そして試合に向けてどのように準備してきましたか?

アリスター「かなりの強敵だよ。絶対に簡単な相手ではない。しかしながら自分の仕上がりは素晴らしいものになった。ここ数カ月はハードなトレーニングをこなしてきたからね。もう少し早く戦うつもりだったが、試合期間が空いたことでさらなる準備時間を作ることもできた。これまでも、この手の相手には巧くやってきたという手応えはある。ホーゼンストライクの近年の戦いぶりは印象的だし、戦えるのが楽しみだよ」

Q. あなたは多くの著名なジムでトレーニングを積み、その都度、生活環境も含めた変化に対応してきました。現在の「Elevation Fight Team」には馴染んできましたか?そしてそこでは何か重要な変化がありましたか?

アリスター「あらゆるところで向上したと思う。サブミッション、レスリング、打撃——全てに取り組んできたよ。チームには素晴らしいエネルギーと化学反応があるんだ。本当にリラックスできるし、日に日に向上している感触がある」

Q. 今回勝てば3連勝です。これはあなたがタイトル戦線に復帰すべく掲げた目標の数字でした。次なる目標は何ですか?挑戦権争いですか?それともタイトルマッチですか?以前対戦を希望したこともあるアレクサンドル・ボルコフ(ロシア)、はたまたジュニオール・ドス・サントス(ブラジル)との試合ですか?

アリスター「分からないね。まずは目の前の試合をクリアーしなければならない。だが、それができればタイトルに近づくことは間違いないだろう。この試合に勝てば、タイトルマッチの前にもう1試合戦わなければならなくなると思う。4連勝なんて、美しいだろう?」

Q. あなたは中国で試合に出場したことがあり、タイとインドネシアでもトレーニングしていました。もしアジアの国で大会メインカードにラインアップされるとすれば、どこか希望はありますか?

アリスター「タイでは戦ったことがないから、リストの中には確実に入るね。中国での試合も楽しめたよ。新しいことを経験するのが好きなんだ。キャリアの11年間を日本で過ごし、そこでも70回以上は旅をしている。ぜひまた日本にも行きたいよ」