2020年3月28日(土・現地時間)アメリカ・オハイオ州コロンバスで開催される『UFC on ESPN 8』に、魅津希(みずき、25)が出場し、女子ストロー級ワンマッチで同級13位ティーシャ・トーレス(30=アメリカ)と対戦することが発表された。

 魅津希は2010年10月に16歳でプロデビュー。DEEP JEWELSを主戦場としながらアメリカのInvicta FCにも参戦し、十代の頃から女子総合格闘技の日米リング・ケージで活躍してきた。

 2014年8月にDEEP JEWELSストロー級王座を獲得。また、昨年3月にはInvicta FC世界女子同級王座決定戦を戦い、ヴィルナ・ジャンヂロバ(ブラジル)に判定負けするが、アメリカでもタイトル戦線に絡む所まで力を伸ばしていた。

 そして今年8月に魅津希はUFCと契約を結び、負傷欠場の選手に代わって、同月の『UFC Fight Night 157』に出場。対戦相手のウー・ヤナン(中国)が1ポンド猶予も含めた女子ストロー級規定体重を3ポンド(1.36kg)オーバーする中、判定2-1で勝利を掴み、オクタゴン初陣を飾っている。

 通算戦績は14勝5敗(0KO・TKO/9SUB)。

 対戦が決まったトーレスは通算戦績が10勝5敗(0KO・TKO/1SUB)、このうちUFC戦績が6勝5敗という選手。現在4連敗中だが、相手はジェシカ・アンドラージ(ブラジル)、ヨアンナ・イェンドジェイチェク(ポーランド)、ジャン・ウェイリー(中国)、マリナ・ロドリゲス(ブラジル)で、ロドリゲス以外は女子ストロー級の新旧王者の面々だった。

 また、ローズ・ナマユナス(アメリカ)とも過去に2度対戦しており、2013年7月の『Invicta FC 6』で判定勝ち、2016年4月の『UFC on Fox 19』で判定負けとなっている。

 つまりは過去に喫した黒星のほとんどが、UFC女子ストロー級の歴代王者達との試合で、その全てが判定までもつれ込んでいるというタフさだ。連敗前にはミシェル・ウォーターソン(アメリカ)に判定勝ちしており、ランキング中堅クラスにはしっかり勝利している。

 経験豊富なトーレス相手にオクタゴン2戦目。UFCにおける魅津希の現在地が分かる試金石の一戦となりそうだ。

 そんな魅津希がUFCを通じて発表したコメントは以下の通り。

「UFC2戦目が決まりました。8月に中国の深圳で勝利した後、首の手術を受けてから初めての試合となります。そして今回は適正体重のストロー級での試合になります。何より相手がランカーとなり、不安要素が盛りだくさんの試合になりました。ランキングに入ってない私が2戦目でこの相手は強敵だなと思います。

 ですが、ここで勝てれば私がランカーになれるという希望も持てる試合になります。ここは絶対に勝ってランキング入りを狙いたいと思っています。むしろ、絶対に勝ってランキング入りしてみせます。ここで勝たないと私が今までやってきた意味がないと思っているので、全力で倒しにいきたいです。日本から応援してくれてるファンの皆さん、楽しみに待っていてください」

 なお、メインイベントはヘビー級ワンマッチで、同級2位フランシス・ガヌー(33=カメルーン)vs同級5位ジャルジーニョ・ホーゼンストライク(31=スリナム)のマッチアップなる。