アリスター(上)の4カ月ぶり再起戦が決定。前戦は昨年12月の『UFC on ESPN 7』で、新星ジャルジーニョ・ホーゼンストライク(下)を相手に終始主導権を握りながらも、終了間際に痛恨の被弾を喫して5R残り4秒で逆転KO負けとなった Photos(C)Jeff Bottari/ UFC/ Zuffa LLC via Getty Images

 2020年4月11日(土・現地時間)、アメリカ・オレゴン州ポートランドのモダ・センターで開催される『UFC Fight Night 172』のメインイベントが、アリスター・オーフレイム(39=オランダ)vsウォルト・ハリス(36=アメリカ)のヘビー級ワンマッチに決まった。

 両者は昨年12月の『UFC on ESPN 7』で対戦する予定であったが、ハリスは当時、行方不明となっていた継娘アニア・ブランチャードさんの捜索活動に向かうため欠場を余儀なくされていた(残念ながらブランチャードさんは後に遺体で発見され、容疑者の男が逮捕されている)。

 アリスターはハリスに代わって急遽参戦したジャルジーニョ・ホーゼンストライク(スリナム)と対戦し、試合を終始優勢に運びながらも、終盤に逆転を許すかたちで5R4分56秒KO負けしている(試合レポートはこちら)。

 アリスターはリングス、PRIDE、DREAM、K-1で活躍した日本縁のベテラン。2007年にStrikeforce世界ヘビー級王座獲得、2010年にK-1 WORLD GP優勝といった輝かしい実績を持ち、現在もUFCでヘビー級ランキング8位に名を連ねている。通算戦績は45勝18敗1ノーコンテスト(23KO・TKO/17SUB)。

 ホーゼンストライクに敗れるまでは、2018年11月の『UFC Fight Night 141』でセルゲイ・パブロビッチ(ロシア)に、昨年4月の『UFC Fight Night 149』でアレクセイ・オレイニク(同)に、いずれも1RTKO勝ちしていた。今回決まったハリスとの試合が、ホーゼンストライクに敗れて以来、4カ月ぶりの再起戦となる。

 対するハリスはUFCでヘビー級ランキング9位につける実力者。通算戦績は13勝7敗1ノーコンテスト(13KO・TKO/0SUB)で、勝ち星の全てがKO・TKOによるものだ。しかも、その内11勝が1R決着で残り2勝が2R決着という強打ぶり。

 直近の2試合は、昨年5月の『UFC Fight Night 151』でセルゲイ・スピバック(モルドバ)に1R50秒KO勝ち、7月の『UFC on ESPN 4』でオレイニクに1R12秒KO勝ちしている。今回のアリスター戦でさらなる連勝を目指す。
 
 その他の対戦カードとして、カーラ・エスパルザ(32=アメリカ)vsミシェル・ウォーターソン(34=同)の女子ストロー級ワンマッチなども決定。

 元UFC世界女子ストロー級王者のエスパルザは、昨年4月の『UFC Fight Night 150』でヴィルナ・ジャンジロバ(ブラジル)に、9月の『UFC Fight Night 159』でアレクサ・グラッソ(メキシコ)に、いずれも判定勝ち。現在2連勝中でランキングは同級7位につけている。

 対するウォーターソンは3連勝で迎えた昨年10月の『UFC Fight Night 161』で、元UFC世界女子ストロー級王者のヨアンナ・イェンドジェイチェク(ポーランド)に判定負けし、タイトル戦線から一歩後退。ランキングは1つ下がって同級8位となっている。

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<決定カード>

Main Event
▼ヘビー級 5分5R
アリスター・オーフレイム(オランダ/同級8位)
vs
ウォルト・ハリス(アメリカ/同級9位)

▼ウェルター級 5分3R
ビセンテ・ルーケ(ブラジル/同級13位)
vs
ランディ・ブラウン(アメリカ)

▼女子ストロー級 5分3R
カーラ・エスパルザ(アメリカ/同級7位)
vs
ミシェル・ウォーターソン(アメリカ/同級8位)

▼ライト級 5分3R
トリスタン・コネリー(カナダ)
vs
アレックス・ダ・シウバ(ブラジル)

▼ヘビー級 5分3R
ドンテイル・メイエス(アメリカ)
vs
ロドリゴ・ナシメント(ブラジル)

▼ミドル級 5分3R
マルクス・ペレス(ブラジル)
vs
アレッシオ・ディ・キリコ(イタリア)

▼女子バンタム級 5分3R
ジュリア・アビラ(アメリカ)
vs
カロル・ロサ(ブラジル)