ライトヘビー級ランカー対決。5位スミス(左)とラキッチ(右)が計量に臨んだ Photos(C)Jeff Bottari/Zuffa LLC via Getty Images

 2020年8月29日(土・現地時間)にアメリカ・ネバダ州ラスベガスのUFC APEX(無観客)で開催される『UFC Fight Night 175UFC Vegas 8)』の前日計量が、28日(金・同)に行われた。

 全選手の計量結果は下部に記載した通り。プレリムの女子ストロー級ワンマッチでマロリー・マーティン(26=アメリカ)と対戦するハンナ・シファーズ(28=同)、及びライト級フェザー級ワンマッチでアレックス・カサレス(32=同)と対戦するオースティン・スプリンガー(33=同)が、規定体重をパスできずキャッチウェイトで試合に臨むことになった。

 今大会のメインイベントはライトヘビー級ワンマッチで、アンソニー・スミス(32=アメリカ/同級5位)とアレクサンダル・ラキッチ(28=オーストリア/同級8位)が激突する。

 スミスはキャリア通算戦績が32勝15敗(17KO・TKO/12SUB)で、このうちUFC戦績が8勝5敗(5KO・TKO/2SUB)。UFCライトヘビー級タイトルマッチも一度経験しているベテラン実力者だ。

 3連勝で迎えた昨年3月の『UFC 235』では、挑戦者として同タイトルマッチに臨んだが、当時の王者ジョン・ジョーンズ(33=アメリカ)に判定負けし、初戴冠を果たすことはできなかった。

 その3カ月後の『UFC Fight Night 153』で、アレクサンダー・グスタフソン(33=スウェーデン)に4R・一本勝ちしたが、続く今年5月の『UFC Fight Night 171』で、グローバー・テイシェイラ(40=ブラジル)に5R・TKO負け。今回の試合が再起戦となる。

 対するラキッチはキャリア通算戦績が12勝2敗(9KO・TKO/1SUB)で、このうちUFC戦績が4勝1敗(2KO・TKO/0SUB)。

 前戦は昨年12月の『UFC Fight Night 165』で、2018年タイトルコンテンダーのヴォルカン・オーズデミア(30=スイス)相手にスプリット判定負け。UFCデビュー5連勝ならず、2011年10月のプロデビュー戦以来となる黒星を喫している。スミスと同じく、今大会で再起を目指す。

 ジョーンズのベルト返上により、ライトヘビー級王座は空位という状況。今後のタイトル戦線に絡むうえでは、両者にとって落とせない一戦となる。

3連敗中の元王者ローラー(左)は2連勝中のマグニー(右)相手に復活の勝利なるか

 コーメインイベントのウェルター級ワンマッチで拳を交えるのは、元UFCウェルター級王者のロビー・ローラー(38=アメリカ/同級13位)とニール・マグニー(33=同/同級14位))だ。

 当初はジェフ・ニール(30=アメリカ/同級11位)がマグニーと対戦することになっていたが、ニールが健康上の問題により欠場となったため、ローラーが代役を務めることになった。

 ローラーは現在3連敗中。2017年12月の『UFC on Fox 26』で、ハファエル・ドス・アンジョス(35=ブラジル)に判定負け、昨年3月の『UFC 235』で、ベン・アスクレン(36=アメリカ)に1R・一本負け、同年8月の『UFC on ESPN 5』で、コルビー・コヴィントン(32=同)に判定負けという状況だ。

 キャリア通算戦績は28勝14敗1ノーコンテスト(20KO・TKO/1SUB)で、このうちUFC戦績が13勝8敗(6KO・TKO/0SUB)。今大会で連敗脱出なるか。

 一方のマグニーは現在2連勝中。2018年11月の『UFC Fight Night 140』で、サンチアゴ・ポンジニッビオ(33=アルゼンチン)に4R・KO負けしたが、今年5月の『UFC 248』で、リー・ジンリャン(32=中国)に判定勝ち、続く6月の『UFC 250』で、アンソニー・ロッコ・マーティン(30=アメリカ)に判定勝ちしている。

 キャリア通算戦績は23勝7敗(7KO・TKO/3SUB)で、このうちUFC戦績が16勝6敗(6KO・TKO/0SUB)。今大会で3連勝なるか。

<計量結果>

Main Event
▼ライトヘビー級 5分3R
アンソニー・スミス(アメリカ/同級5位)
→205ポンド/92.99kg
vs
アレクサンダル・ラキッチ(オーストリア/同級8位)
→205.5ポンド/93.21kg

※リミット205ポンド(92.99kg)。ワンマッチは1ポンド(450g)まで超過が認められる。

Co-Main Event
▼ウェルター級 5分3R
ロビー・ローラー(アメリカ/同級13位)
→171ポンド/77.56kg
vs
ニール・マグニー(アメリカ/同級14位)
→171ポンド/77.56kg

※リミット170ポンド(77.11kg)。ワンマッチは1ポンド(450g)まで超過が認められる。

Main Card
▼女子フライ級 5分3R
キム・ジヨン(韓国/同級14位)
→126ポンド/57.15kg
vs
アレクサ・グラッソ(メキシコ)
→126ポンド/57.15kg

※リミット125ポンド(56.7kg)。ワンマッチは1ポンド(450g)まで超過が認められる。

Main Card
▼フェザー級 5分3R
リカルド・ラマス(アメリカ)
→145ポンド/65.77kg
vs
ビル・アルジオ(アメリカ)
→146ポンド/66.22kg

※リミット145ポンド(65.77kg)。ワンマッチは1ポンド(450g)まで超過が認められる。

Main Card
▼ライトヘビー級 5分3R
マゴメド・アンカラエフ(ロシア)
→205ポンド/92.99kg
vs
イオン・クテラバ(モルドバ)
→205.5ポンド/93.21kg

※リミット205ポンド(92.99kg)。ワンマッチは1ポンド(450g)まで超過が認められる。

Prelim
▼ミドル級 5分3R
マキ・ピトーロ(アメリカ)
→184.5ポンド/83.69kg
vs
インパ・カサンガナイ(アメリカ)
→185.5ポンド/84.14kg

※リミット185ポンド(83.91kg)。ワンマッチは1ポンド(450g)まで超過が認められる。

Prelim
▼ミドル級 5分3R
アレッシオ・ディ・キリコ(イタリア)
→184ポンド/83.46kg
vs
ザック・カミングス(アメリカ)
→185ポンド/83.91kg

※リミット185ポンド(83.91kg)。ワンマッチは1ポンド(450g)まで超過が認められる。

Prelim
ライト級フェザー級 5分3R
アレックス・カサレス(アメリカ)
→145ポンド/65.77kg
vs
オースティン・スプリンガー(アメリカ)
151ポンド/68.49kg ※体重超過

※リミット155ポンド(70.31kg)145ポンド(65.77kg)。ワンマッチは1ポンド(450g)まで超過が認められる。

【訂正】カサレスとスプリンガーの試合の階級がライト級となっておりました。正しくはフェザー級です。訂正してお詫び申し上げます。(2020年8月31日)

Prelim
▼ウェルター級 5分3R
ショーン・ブレイディ(アメリカ)
→170.5ポンド/77.34kg
vs
クリスチャン・アギレラ(アメリカ)
→170ポンド/77.11kg

※リミット170ポンド(77.11kg)。ワンマッチは1ポンド(450g)まで超過が認められる。

Prelim
▼女子ストロー級 5分3R
ポリアナ・ヴィアナ(ブラジル)
→116ポンド/52.62kg
vs
エミリー・ウィットマイア(アメリカ)
→115.5ポンド/52.39kg

※リミット115ポンド(52.16kg)。ワンマッチは1ポンド(450g)まで超過が認められる。

Prelim
▼女子ストロー級 5分3R
マロリー・マーティン(アメリカ)
→115.5ポンド/52.39kg
vs
ハンナ・シファーズ(アメリカ)
117ポンド/53.07kg ※体重超過

※リミット115ポンド(52.16kg)。ワンマッチは1ポンド(450g)まで超過が認められる。