久しぶりの連勝を狙う元女王ホルムは、気合いの入った表情で計量をパスした Photos(C)Josh Hedges/Zuffa LLC via Getty Images

 現地時間及び日本時間2020年10月4日(日)にアラブ首長国連邦・アブダビのUFCファイトアイランドで開催される『UFC Fight Island 4UFC on ESPN 16)』の前日計量が行われ、全選手が規定体重をクリアした。結果の数値は下部に記載した通り。

 今大会のメインイベントは女子バンタム級ワンマッチで、ホリー・ホルム(38=アメリカ/同級2位)とアイリーン・アルダナ(32=メキシコ/同級6位)が激突する。

 当初は今年8月の『UFC Fight Night 173(UFC Vegas 5)』に向けて組まれた試合だが、アルダナの新型コロナウイルス感染により、今大会に延期となっていた。

 計量の際には秤の上で時おり目を細めるアルダナに対し、ホルムはカメラ目線のまま表情を崩すことなく、結果が読み上げられると右手で力強くガッツポーズ。ホルムが内なる闘志をうかがわせた。

 ホルムは元UFC女子バンタム級王者。2015年11月の『UFC 193』で、当時無敗の絶対女王にしてスーパースターであったロンダ・ラウジー(33=アメリカ)相手に2R・KO勝ちし、ベルトを奪取するとともにその名を轟かせた。

 翌年3月の『UFC 196』で、ミーシャ・テイト(34=同)に5R・一本負けし、初防衛ならず王座陥落となったが、その後もタイトルマッチを女子フェザー級で2度、女子バンタム級で1度戦うなど、トップ戦線を走り続けている。

 前回の出場は今年1月の『UFC 246』で、ラケル・ペニントン(32=同)との再起戦に臨み判定勝ち。キャリア通算戦績を13勝5敗(8KO・TKO/0SUB)、このうちUFC戦績を6勝5敗(2KO・TKO/0SUB)とし、今大会で久しぶりの連勝を目指す。

 対するアルダナは3連勝を目指し、10カ月ぶりの試合だ。前回の出場は昨年12月の『UFC 245』で、当時プロ10連勝中、UFCデビュー4連勝中だったケトレン・ヴィエラ(29=ブラジル)相手に1R・KO勝ちを収めている。

 ここ6試合で唯一となる黒星は、昨年7月の『UFC on ESPN 4』で、ペニントンに喫した判定負けだった。それまでは3連勝を収めており、ペニントン戦後もヴィエラ戦の勝利を含めて2連勝と復活している。

 キャリア通算戦績は12勝5敗(6KO・TKO/3SUB)、このうちUFC戦績が5勝3敗(1KO・TKO/1SUB)。コロナ感染などもあった上での10カ月のブランクだが、元女王相手に勝利なるか。

 今大会では注目の女子マッチがもう一試合。ともに来日試合経験があるロマ・ルックブーンミー(24=タイ)とジン・ユ・フレイ(35=アメリカ)が、プレリムの女子ストロー級ワンマッチで対戦する。

  ルックブーンミーはタイ人として初めてUFCと契約した選手で、今大会はUFCデビュー1勝1敗で迎える3戦目だ。2018年8月の『PANCRASE 298』に出場した際には、華DATE(23)に2R・TKO勝ちし、プロ2戦目を飾っている。

UFC初勝利を目指すフレイ(右)と2勝目を狙うルックブーンミー(左)。来日試合経験もある両者がプレリムで激突する

 前戦は今年2月の『UFC Fight Night 168』で、強敵アンジェラ・ヒル(35=アメリカ)に判定負けし、UFC初黒星を喫することに。キャリア通算戦績を4勝2敗(1KO・TKO/0SUB)、このうちUFC戦績を1勝1敗(0KO・TKO/0SUB)とし、今大会で再起を図る。

 一方、フレイは長らくInvicta FCのアトム級で活躍してきた選手で、現在は同階級が制定されていないUFCでストロー級に上げて奮闘中。今回は3カ月ぶりの出場で、UFC黒星デビューから2戦目にして再起戦となる。

 Invicta FC戦績は7勝2敗(0KO・TKO/1SUB)。2018年7月の『Invicta FC 30』では、浜崎朱加(38)が返上したアトム級王座を懸けてミナ・グルサンダー(31=フィンランド)と対戦し、判定勝ちで初戴冠を果たした。

 その後、Invicta FC女王として昨年7月の『RIZIN.16』に乗り込み、RIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチで王者・浜崎に挑んだが、2年越しのリベンジならず、判定負けとなった。

 ちなみに両者は2016年9月の『Invicta FC 19』で1度対戦しており、この時は浜崎がフレイに2R・TKO勝ちし、2度目のInvicta FCアトム級王座防衛に成功している。

 そんなフレイだが、今年6月の『UFC Vegas 4(UFC on ESPN 12)』では、ケイ・ハンセン(21=アメリカ)に3R・一本負け。キャリア通算戦績を9勝5敗(1KO・TKO/2SUB)とし、今大会では再起とともにUFC初勝利を目指す。

<計量結果>
※ワンマッチは1ポンド(450g)まで超過が認められる。

メインイベント
▼女子バンタム級 5分5R
ホリー・ホルム(アメリカ)
→136ポンド/61.69kg
vs
アイリーン・アルダナ(メキシコ)
→136ポンド/61.69kg

※リミット135ポンド/61.24kg

セミメインイベント
▼ヘビー級 5分3R
ヨルガン・デ・カストロ(ガーボベルデ)
→261ポンド/118.39kg
vs
カルロス・フェリペ(ブラジル)
→263ポンド/119.3kg

※リミット265ポンド/120.2kg)

メインカード
▼女子バンタム級 5分3R
ジャーメイン・デ・ランダミー(オランダ)
→136ポンド/61.69kg
vs
ジュリアナ・ペーニャ(アメリカ)
→135.5ポンド/61.46kg

※リミット135ポンド/61.24kg

メインカード
▼バンタム級 5分3R
カイラー・フィリップス(アメリカ)
→136ポンド/61.69kg
vs
キャメロン・エルス(イングランド)
→136ポンド/61.69kg

※リミット135ポンド/61.24kg

メインカード
▼ミドル級 5分3R
デクアン・タウンゼンド(アメリカ)
→186ポンド/84.37kg
vs
ドゥスコ・トドロビッチ(セルビア)
→186ポンド/84.37kg

※リミット185ポンド/83.91kg

プレリム
▼ウェルター級 5分3R
カーロス・コンディット(アメリカ)
→171ポンド/77.56kg
vs
コート・マクギー(アメリカ)
→170.5ポンド/77.34kg

※リミット170ポンド/77.11kg

プレリム
▼フェザー級 5分3R
シャルル・ジョーデイン(カナダ)
→145ポンド/65.77kg
vs
ジョシュア・クリバオ(オーストラリア)
→145.5ポンド/66kg

※リミット145ポンド/65.77kg

プレリム
▼ミドル級 5分3R
ジョーダン・ウィリアムズ(アメリカ)
→182ポンド/82.55kg
vs
ナッソーディン・イマボフ(フランス)
→185.5ポンド/84.14kg

※リミット185ポンド/83.91kg

プレリム
▼女子ストロー級 5分3R
ロマ・ルックブーンミー(タイ)
→116ポンド/52.62kg
vs
ジン・ユウ・フライ(アメリカ)
→116ポンド/52.62kg

※リミット115ポンド/52.16kg

プレリム
▼バンタム級 5分3R
ケイシー・ケニー(アメリカ)
→136ポンド/61.69kg
vs
アラテン・ヘイリ(モンゴル)
→136ポンド/61.69kg

※リミット135ポンド/61.24kg

プレリム
▼ライト級 5分3R
ルイージ・ベンドラミニ(ブラジル)
→156ポンド/70.76kg
vs
ジェシン・アヤリ(ドイツ)
→156ポンド/70.76kg

※リミット155ポンド/70.31kg