2019年11月23日(土・現地時間)イングランド・ロンドン市ウェンブリーのSSEアリーナで『Bellator Europe 6』が開催されました。試合レポート・結果を以下に綴ります。

Photos(C)Bellator

Main Event
▼ウェルター級 5分5R
○マイケル・“ヴェノム”・ペイジ(32=イギリス)
KO 1R 1分47秒
×ジョバンニ・メリーロ(34=イタリア)

右フックを叩き込むペイジ。
写真は今年2月『Bellator 216』

 ペイジと当初対戦が予定されていたデレック・アンダーソン(アメリカ)が大会まで約1週間というところで欠場。代わってメリーロが参戦し、ペイジと拳を交える。

 ペイジは今年5月の『Bellator 221』でドゥグラス・リマ(ブラジル)とBellatorウェルター級ワールドグランプリの決勝進出を懸けて対戦したが2RKO負け。これがプロ15戦目にして初黒星だった。9月の『Bellator 227』ではリチャード・カイリー(アイルランド)を1RKOに下し、再起を飾っている。通算戦績は15勝1敗(9KO・TKO/3SUB)。

 対するメリーロは通算戦績は13勝4敗(8KO・TKO/2SUB)で、Bellator初参戦となる。

 1R、お馴染みの両腕を下げた半身の構えでスイッチしながら横蹴りを出すペイジに対し、サウスポーのメリーロは警戒感強めで左にサークリング。ペイジは小刻みにフェイント入れながらジリジリと近づき、メリーロが右ローを蹴ろうとした次の瞬間、がら空きになった顔面に右オーバーハンドをぶち込み、勝負を一撃で決めた。

 ペイジはこれで初黒星から2連勝。試合後には先述のグランプリを制し、Bellator世界ウェルター級王座にも就いたリマへのリベンジをアピールした。


Preliminary Card
▼女子フライ級 5分3R
○デニス・キールホルツ(30=オランダ)
一本 1R 32秒 ※アメリカーナ
×サブリエ・セングル(31=トルコ)

極めて勝ったキールホルツ。
写真は2017年11月『Bellator 188』

 キールホルツは柔道でオランダ国内ユースの強豪として活躍し、その後始めたキックボクシングでもEnfusionとBellator Kickboxingの王座を獲得。MMA(総合格闘技)は2015年10月にプロデビュー戦(1R一本負け)を戦っているが、本格的にスタートさせたのは2017年11月の『Bellator 188』から。この2戦目でジェシカ・ミドルトン(アメリカ)に1R一本勝ちし、初勝利をあげている。通算戦績は3勝2敗(1KO・TKO/1SUB)。

 対するセングルも本職がキックボクシングで、Bellator Kickboxingにも出場。この試合がMMAプロデビュー戦となる。

 1R、構えは両者ともにオーソドックス。いきなり仕掛けたのはセングルでワンツーを放ちながらの突進。だが、キールホルツが右ストレートのカウンターをクリーンヒットさせ、セングルをダウンさせる。すぐにサイドを取ったキールホルツはセングルの手前側の腕を股下に挟んで殺し、鉄槌を落としてから逆側の腕にアメリカーナ。ここでセングルのタップがあったか、レフェリーが試合を止めた。

 キールホルツが秒殺一本勝ちで2連勝をマーク。MMA初挑戦であっけなく敗れたセングルはなぜか怒りの形相でキーホルツに「次はキックボクシングよ!」とまくしたて、スタッフから制止を受けていた。


Co-Main Event
▼ミドル級 5分3R
○ファビアン・エドワーズ(イギリス)
判定2-1 ※28-29、29-28、30-27
×マイク・シップマン(イギリス)

Main Card
▼ライト級 5分3R
×テリー・ブレイジアー(イギリス)
判定0-3 ※27-30、27-30、28-29
○ソーレン・バク(デンマーク)

Preliminary Card
▼ライト級 5分3R
○ティム・ワイルド(イギリス)
判定3-0 ※29-28、29-28、29-28
×チャーリー・リアリー(イギリス)

Preliminary Card
▼ミドル級 5分3R
チャーリー・ワード(アイルランド)
ピエトロ・ペニーニ(イタリア)

Preliminary Card
▼フェザー級 5分3R
○ロバート・ホワイトフォード(スコットランド)
KO 3R 4分54秒
×サム・シシリア(アメリカ)

Preliminary Card
▼ウェルター級 5分3R
×ウォルター・ガハーザ(イギリス)
一本 1R 1分44秒 ※リアネイキドチョーク
○ルイス・ロング(ウェールズ)

Preliminary Card
▼ライト級 5分3R
○クリス・バンガード(スコットランド)
一本 1R 1分26秒 ※リアネイキドチョーク
×ベンジャミン・ブランダー(スイス)

Preliminary Card
▼ミドル級 5分3R
○ケント・カウピネン(イギリス)
一本 1R 3分53秒 ※フォアアームチョーク
×アンディー・マンゾーロ(エストニア)

Preliminary Card
▼161ポンド(70.03キロ)契約 5分3R
○アルフィー・デイヴィス(イギリス)
判定3-0 ※30-27、30-27、29-28
×アレッサンドロ・ボッティ(イタリア)

Preliminary Card
▼ミドル級 5分3R
×ジョージ・トコス(イギリス)
判定0-3 ※27-30、27-30、27-30
○ケヴィン・フライヤー(イギリス)

Preliminary Card
▼フェザー級 5分3R
○エイデン・リー(イギリス)
一本 3R 1分24秒 ※リアネイキドチョーク
×ダミアン・フランキエヴィッツ(ポーランド)

Preliminary Card
▼150ポンド(68.04キロ)契約 5分3R
○ジェレミー・ペトリー(イギリス)
判定3-0 ※30-27、30-27、30-27
×トム・マーンズ(イギリス)

Preliminary Card
▼フェザー級 5分3R
○ネイサン・ローズ(イギリス)
判定2-0 ※29-28、29-28、28-28
×ハリー・ハードウィック(イギリス)

Preliminary Card
▼ライト級 5分3R
○エイコン・ワンリス(イギリス)
一本 1R 56秒 ※ダースチョーク
×ティム・バーネット(イギリス)

Preliminary Card
▼バンタム級 5分3R
○ラファエル・ウチェグブ(イギリス)
一本 3R 2分17秒 ※リアネイキドチョーク
×シェイン・キャンベル(イギリス)

Preliminary Card
▼女子フェザー級 5分3R
○シャルロット・マッキンタイア(イギリス)
TKO 2R 2分00秒

×ジョジー・ブレイバー(イギリス)