2020年2月22日(土・現地時間)『Bellator 240』が、アイルランド・ダブリンの3アリーナで開催されました。以下、試合レポート・結果です。
Main Card
▼女子フライ級 5分3R
○ベック・ローリングス(31=オーストラリア)
判定3-0 ※30-27、30-27、29-28
×エリーナ・カリオニドウ(21=ギリシャ)
ローリングスはUFCを2勝5敗の成績で終えると、ベアナックル・ボクシングの試合(3戦3勝)を挟み、Bellatorと契約。新天地デビュー戦は昨年10月の『Bellator 231』で、イララ・ジョアニ(ブラジル)に2R一本負けだった。MMA(総合格闘技)ではUFC時代から5連敗という状況だ。通算戦績は7勝9敗(1KO・TKO/4SUB)。
対するカリオニドウの通算戦績は7勝3敗(4KO・TKO/1SUB)。Bellatorでは3試合に出場しているが、未だ勝ち星は掴めていない。
1R、ローリングスが幸先良く組み伏せてテイクダウンを決め、後半に一度上を取り返される場面もあったが、それ以外はグラウンドでカリオニドウをコントロールする。
2R、ローリングスは疲労のためか、動きが鈍ったところでカリオニドウの左右フックを連続で被弾。しかし後半に入るとローリングスがタックルでテイクダウンに成功し、カリオニドウの腕十字を防いでマウントを取るなど再び優位に立つ。カリオニドウは終了間際にローリングスのバックチョークであわやの場面も。
3R、カリオニドウは強烈なパンチで攻めに出るが、ローリングスのタックルをかわせず、テイクダウンを許してしまう。この展開が繰り返される中、ローリングスが再び終盤にバックチョークで惜しい展開を作った。
結果は判定3-0でローリングスに軍配。ローリングスが2016年3月の『UFC Fight Night 85』でハム・ソヒ(韓国)に判定勝ちして以来、実に3年11カ月ぶりとなる白星を掴み、嬉しい連敗脱出を果たした。
Main Event
▼ライト級 5分3R
○ブレント・プリムス(34=アメリカ)
一本 1R 1分55秒 ※ネッククランク
×クリス・バンガード(31=スコットランド)
※バンガードが規定体重をオーバー。試合はライト級(155ポンド・70.3kg)から159ポンド(71.12kg)契約に変更して実施。
『Bellator Europe 7』(試合レポートはこちら)と合わせての開催となった『Bellator 240』。そのメインイベントを飾るのは、プリムスvsバンガードのライト級ワンマッチだ。
プリムスは元Bellator世界ライト級王者。2018年12月の『Bellator 212』でマイケル・チャンドラー(アメリカ)に判定負けし、リベンジを許すかたちで王座陥落となったが、それまではキャリア8戦全勝の負け知らずだった。昨年5月の『Bellator Europe 2』で再起戦に臨み、ティム・ワイルド(イングランド)に1R一本勝ち。通算戦績を9勝1敗(2KO・TKO/5SUB)としている。
対するバンガードはイギリスのさまざまな団体で試合を重ねた後にBellatorと契約。Bellatorでは3試合に出場し、2勝1敗の成績だ。前回の出場は昨年11月の『Bellator Europe 6』で、ベンジャミン・ブランダー(スイス)に1R一本勝ちしている。通算戦績は15勝5敗(5KO・TKO/8SUB)。
1R、早々にタックルを仕掛けたプリムスに対し、バンガードが片足を取られながらも肘の連打。プリムスは膝が一瞬ガクッとなって体勢が崩れる。それでもそのままタックルで押し込んだプリムスは、バンガードのギロチンを防いで上を取り、ここから一気に形勢逆転。バンガードはプリムスにマウントとバックキープを許し、最後はネッククランクでギブアップとなった。
プリムスが付け入る隙を与えることなく一本勝ち。プリムスはこれで2連勝となった。
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Co-Main Event
▼160ポンド(72.57kg)契約 5分3R
○キーファー・クロスビー(アイルランド)
判定2-1 ※29-28、28-29、29-28
×イアミク・ファータド(ギニアビサウ)
Main Card
▼フェザー級 5分3R
○リッキー・バンデハス(アメリカ)
KO 2R 1分25秒
×フランズ・ムランボ(アイルランド)
Main Card
▼ウェルター級 5分3R
○オリヴァー・エンカンプ(スウェーデン)
KO 1R 4分10秒
×ルイス・ロング(ウェールズ)