ペトロシアン(右)と対戦したアラゾフ(左) Photo(C)Bellator

 アメリカの格闘技団体『Bellator』(ベラトール)の大会情報。

 2019年10月12日(土・現地時間)イタリア・ミラノのアリアンツ・クラウドで開催されるBellatorのキックボクシング・ナンバーシリーズ大会『Bellator Kickboxing 12』のセミファイナルに、元K-1 WORLD GPスーパーウェルター級(70キロ)王者チンギス・アラゾフ(26=ベラルーシ)が出場し、スッサコーン・ソー・クリンミー(33=タイ)と158ポンド(77.67キロ)契約ワンマッチで対戦する。

 両者は昨年1月にイタリア・トリノで開催された『Thai Boxe Mania』で一度対戦しており、その時はアラゾフが判定勝ちしている。

 アラゾフが『Bellator Kickboxing』に参戦するのは、昨年7月にイタリア・ローマで開催された『Bellator Kickboxing 10』以来、1年3カ月ぶり2度目。その大会では、K-1 WORLD MAX 2009・2010世界王者ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)との新旧K-1王者対決という大一番に臨んだが、大差の判定負けを喫しており、今大会で初勝利を目指すことになる。

 対戦相手のスッサコーンはムエタイならその実力はブアカーオ以上と言われたこともあったという、ヨーロッパで人気が高い選手。戦績は実に289勝(74KO)55敗4分を数え、キャリア348戦という猛者だ。2011年8月に一度来日しており、その時は東京・有明コロシアムで開催された『THAI FIGHT EXTREME JAPAN』で、日本人選手を判定で下している。

 アラゾフは2017年6月、さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで開催の『K-1 WORLD GP 2017 JAPAN』に出場し、第2代スーパーウェルター級王座決定トーナメントを圧倒的な強さで制覇。日本でもその存在を知られるようになった。

 昨年3月には、さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで開催された『K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ~K’FESTA.1~』にて、日菜太(日本)の挑戦をKOで退け、K-1 WORLD GPスーパーウェルター級王座の初防衛に成功。しかし、同王座は今年1月に負傷を理由に返上していた。

 アラゾフは2度目の参戦となるBellator Kickboxingで初勝利を飾ることができるか。選手の契約状況にも依るが、Bellatorは12月29日(日)さいたまスーパーアリーナで団体史上初の日本大会『Bellator JAPAN』の開催を控えており、アラゾフの日本再登場もあるかもしれない。

 なお、『Bellator Kickboxing 12』は、MMA(総合格闘技)のナンバーシリーズー大会『Bellator 230』とヨーロッパシリーズ大会『Bellator Milan』との合同開催となる。

Bellator 230』のメインイベントは、元Bellator MMA世界ミドル級王者ハファエル・カルバーリョ(33=ブラジル)vsワジム・ネムコフ(27=ロシア)のライトヘビー級ワンマッチ。元K-1戦士ヘスディ・ゲルゲス(35=オランダ ※ヘスディ・カラケスとも表記)のMMA第2戦目も行われる。

 また、『Bellator Milan』のメインイベントは、メルヴィン・マヌーフ(43=オランダ)vsヤニック・バハティ(29=イギリス)のライトヘビー級ワンマッチ。日本の『HERO’S』や『DREAM』で活躍し、“猛獣”の異名でお馴染みとなったマヌーフだが、今年6月にイギリス・ロンドンで開催された『Bellator 223』において、2年ぶりの復帰戦を判定勝ちで飾っており、復帰2戦目となる今大会で連勝を目指す。