“MVP”こと、マイケル・“ヴェノム”・ペイジ。
人気ファイターが初来日を果たす 
Photos(C)Bellator

 12月29日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される『Bellator JAPAN』の追加カードが発表された。

 Bellatorが誇る人気ファイターの“MVP”こと、マイケル・“ヴェノム”・ペイジ(32=イギリス)の参戦し、元パンクラス・ミドル級王者の安西信昌(34)と対戦することが決まった。173ポンド(78.47キロ)契約、ユニファイドルールでの試合となる。

 ペイジはその陽気なキャラクターとファイトスタイルでファン人気が高く、Bellatorウェルター級でもトップクラスの実力者だ。キックボクシングをベースに持ち、回転系の蹴り技を得意としており、テコンドーの五輪代表候補としてオファーを受けたという話しもある。

 2012年2月にイギリスのUCMMAで総合格闘家としてプロデビューし、2013年4月の『Bellator 93』で迎えたプロ4戦目でBellatorに初参戦。ここから長らく同団体を主戦場としてきた。

 注目を集めたのは、2016年7月に『Bellator 158』で行われたエヴァンゲリスタ・サイボーグ(ブラジル)との試合。2Rに右ストレートを伸ばしてきたサイボーグに対し、ペイジはその場で飛び上がっての見事なヒザ蹴りをカウンターで喰らわせ、一撃でKOしてみせた。

 最近まで無敗を維持していたが、今年5月の『Bellator 221』でドゥグラス・リマ(ブラジル)とBellatorウェルター級ワールドグランプリの準決勝を戦った末に2RKO負け、プロ15戦目にして初黒星を喫している。

 その後は9月の試合で1RKO勝ち、11月の試合でも1RKO勝ちを収め、中1カ月ほどで初来日を果たすことになった。通算戦績は16勝1敗(10KO・TKO/3SUB)となる。

 そのペイジと拳を交える安西は元パンクラス・ミドル級王者にして元UFCファイターという実力者。バックボーンのレスリングで学生時代には国内外の大会で好成績を残し、2009年5月にパンクラスで総合格闘家としてプロデビューしている。

 2014年6月の『PANCRASE 259』で川村亮を1RTKOに下し、パンクラス・ミドル級王座を奪取。そのわずか2カ月後に『UFC Fight Night 48』に出場し、世界最高峰のオクタゴンを経験することとなった。

 UFCは2勝2敗の戦績を残して離脱。国内復帰の舞台には古巣パンクラスではなくDEEPを選択し、今年9月の『DEEP 91 IMPACT』では負傷判定というかたちではあったが、佐藤洋一郎から勝利を収めている。通算戦績は11勝3敗(7KO・TKO/0SUB)。

 このタイミングでのペイジの参戦は、マイケル・チャンドラー(アメリカ)と対戦する予定であった元UFC世界ライト級王者ベンソン・ヘンダーソン(同)の欠場という事態を受けての決定のようだ。日本のファンの間でもペイジを「年末の大会で見たかった」との声が上がっていたとのことで、Bellatorの意気込みを感じさせる追加カードとなった。

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