2020年7月15日(水・現地時間)、アメリカの総合格闘技団体・Bellator MMAがプレスリリースを通じ、コロナウイルス世界的流行の影響で中断していた興行活動の再開を発表した。
再始動第1弾は7月24日(金・同)の『Bellator 242』で、会場はアメリカ・コネチカット州アンカスヴィルのモヒガン・サン・アリーナ。観客は入れず、無観客での開催となる。
Bellator MMAは2月21日(金・同)にオクラホマ州タッカーヴィルのウィンスター・ワールド・カジノ・アンド・リゾートで『Bellator 239』を開催して以降、アメリカでは大会を開催していなかった。3月13日(金・同)にはモヒガン・サン・アリーナで『Bellator 241』が開催される予定だったが、前日計量後に急遽延期になっている。つまり、約5カ月ぶりの再始動ということだ。
そして対戦カードは下記の通り、現在までに7枚が決定(※大会までに変更となる場合もあります)。
まずメインイベントは、リッキー・バンデハス(28=アメリカ)vsセルジオ・ペティス(26=アメリカ)のバンタム級ワンマッチだ。
バンデハスは2018年8月の『Bellator 204』でBellator MMA初参戦を果たすと、当時デビュー7連勝中と絶好調だったアイルランド期待の若武者ジェイムス・ギャラガー(アイルランド)に1R・KO勝ちという結果を残した。
その後、ホアン・アーチュレッタ(アメリカ)に判定負け、パトリック・ミックス(アメリカ)に1R一本負けを喫したが、続く2試合はいずれもKO勝ちで、復活の狼煙を上げている。MMA通算戦績は13勝3敗(6KO・TKO/3SUB)。
対するセルジオは元UFC世界ライト級王者アンソニー・ペティスの実弟で、兄アンソニーと共にUFCに出場。ジョセフ・ベナビデス(アメリカ)に判定勝ちするなど、9勝5敗(0KO・TKO/0SUB)の好戦績を残していた。
しかし、昨年9月の『UFC Fight Night 159』で、タイソン・ナム(アメリカ)に判定勝ちした試合を最後にUFCを離脱。その後、Bellator MMA参戦を表明し、今年1月の『Bellator 238』でアルフレッド・カシャキヤン(アメリカ)に1R・一本勝ちし、新天地初陣を白星で飾った。MMA通算戦績は19勝5敗(3KO・TKO/4SUB)。
堀口恭二の負傷離脱に伴う王座返上により、王者不在のBellator MMAバンタム級戦線。セルジオの移籍2戦目には注目だ。
続けてコーメインイベントのウェルター級ワンマッチは、元UFCのジョーダン・メイン(30=カナダ)が新天地で迎える約2年ぶりの復帰戦で、ジェイソン・ジャクソン(29=ジャマイカ)と拳を交える。
メインはStrikeforceを経てUFCに参戦。UFCでも2年近くの戦線離脱期間もあったが、5勝4敗(2KO・TKO/0SUB)の戦績を残している。MMA通算戦績は31勝12敗(16KO・TKO/7SUB)。試合経験が豊富なベテランだ。
対戦相手のジャクソンは元Titan FCウェルター級王者。前戦は昨年12月の『Bellator 236』で、国本“ストラッサー”起一(日本)に判定3-0勝ちしている。負傷欠場となったネイマン・グレイシー(ブラジル)に代わり、9日前の発表を受けてのスクランブル参戦であったが、結果を残した。
メインは前戦が2018年7月の『UFC on Fox 30』で、アレックス・モロノ(アメリカ)に判定勝ちしているが、約2年間のブランクがどう響くか。こちらも楽しみな一戦だ。
そして、Bellator MMAが誇る逸材アーロン・ピコ(23=アメリカ)も約半年ぶりの試合に臨むことになった。
2017年6月の『Bellator NYC』で鳴り物入りでプロデビューを迎え、まさかの24秒殺一本負けを喫してしまうが、それからは4戦連続KO・TKO勝ち(いずれも1R決着)。だが、再び2戦連続KO・TKO負け(1Rと2R決着)と連敗するが、今年1月の『Bellator 238』でダニエル・ケーリー(アメリカ)に2R・TKO勝ちし、連敗脱出を果たしている。現在のMMA通算戦績は5勝3敗(5KO・TKO/0SUB)。
そのピコとフェザー級ワンマッチで対戦するのはクリス・ハットリー・Jr.(23=アメリカ)で、MMA通算戦績は8勝2敗(3KO・TKO/1SUB)。今年2月の『Bellator 239』で臨んだ新天地デビュー戦で、ガストン・ボラノス(アメリカ)にスプリット判定勝ちし、白星デビューを飾っている。新天地2戦目で逸材ピコに挑むことになる。
同じくフェザー級ワンマッチでは、2018年6月のプロデビュー戦から5戦全勝(1KO・TKO/4SUB)という新星ジェイジェイ・ウィルソン(22=ニュージーランド)が出場し、MMA通算戦績6勝1敗(4KO・TKO/0SUB)の実力者タイワン・クラクストン(27=アメリカ)と対戦する。
クラクストンは昨年9月の『Bellator 226』ではフェザー級ワールド・グランプリの1回戦に出場し、強豪エマニュエル・サンチェス(アメリカ)に2R一本負け。その3カ月後、12月の『Bellator 235』ではブライドン・アケオ(アメリカ)に判定勝ちし、再起を飾っている。
グランプリ出場者だったクラクストンに対し、ウィルソンはどのような戦いを繰り広げるか。こちらも興味深い一戦だ。
<決定対戦カード>
Main Event
▼バンタム級 5分3R
リッキー・バンデハス(アメリカ)
vs
セルジオ・ペティス(アメリカ)
Co-Main Event
▼ウェルター級 5分3R
ジェイソン・ジャクソン(ジャマイカ)
vs
ジョーダン・メイン(カナダ)
Feature Bout
▼フェザー級 5分3R
タイワン・クラクストン(アメリカ)
vs
ジェイジェイ・ウィルソン(ニュージーランド)
Feature Bout
▼フェザー級 5分3R
アーロン・ピコ(アメリカ)
vs
クリス・ハットリー・Jr.(アメリカ)
Preliminary Bout
▼ウェルター級 5分3R
ローガン・ストーリー(アメリカ)
vs
マーク・レミンガー(アメリカ)
Preliminary Bout
▼バンタム級 5分3R
ラウフェオン・ストッツ(アメリカ)
vs
カス・ベル(アメリカ)
Preliminary Bout
▼ヘビー級 5分3R
スティーヴ・マウリー(アメリカ)
vs
ルディー・シャフロス(アメリカ)
※カードは予告なく変更となる場合があります。