7月30日の『Invicta FC 41』への参戦が決まっている21歳の有望株ブランチフィールド Photos(C)Dave Mandel, Scott Hirano, Invicta FC

 2020年7月30日(木・現地時間)にアメリカ・カンザス州カンザスシティで開催される『Invicta FC 41』の対戦カードが一部変更となった。

 若手有望株のエリン・ブランチフィールド(21=アメリカ)との対戦が予定されていたステファニー・ゲルトマーカー(29=同)が欠場(理由は不明)。代わって、ブローガン・ウォーカー・サンチェス(31=グアム)がブランチフィールドとのフライ級ワンマッチに臨むことになった。

対戦相手レオナルド(奥)の顔面に直撃したブランチフィールド(手前)の左ハイ

 ブランチフィールドは2018年3月に他団体でプロデビューし、現在までの戦績は5勝1敗(2KO・TKO/1SUB)。唯一の黒星は、昨年2月の『Invicta FC 34』で現UFCファイターのトレイシー・コルテス(アメリカ)に喫したスプリット判定負けだ。

 コルテスに敗れた後は2連勝をあげて復活。特に直近の試合となる今年2月の『Invicta FC 39』では、対戦相手のヴィクトリア・レオナルド(アメリカ)を見事な左ハイでダウンさせ、2R・KO勝利を掴むなど、期待の若手として十分なインパクトを残した(試合レポートはこちら)。

 一方、ウォーカー・サンチェスも2014年10月に迎えた他団体でのプロデビューから、現在までに6勝1敗(0KO・TKO/0SUB)の好戦績をあげている実力者だ。

ゲルトマーカーに代わってブランチフィールドと対戦することになったウォーカー・サンチェス。こちらも6勝1敗の好戦績をあげる実力者だ

 唯一の黒星は、直近の試合となる昨年10月の『Invicta FC 37』で、フライ級タイトルコンテンダーのパール・ゴンザレス(アメリカ)に喫した判定負けだが、それまでは破竹の6連勝をあげていた。

 特に2018年7月の『Invicta FC 30』では、後のInvicta FC Phoenix Seriesフライ級トーナメント優勝者ミランダ・マーヴェリック(アメリカ)に判定勝ちしている。

 成長著しく勢いもあるブランチフィールドが3連勝を飾るか。それとも、代役参戦とは言え、戦歴では欠場したゲルトマーカーを上回るウォーカー・サンチェスが、期待の若手を跳ね退け、再び連勝街道に復帰するか。フライ級タイトル戦線を占う意味でも注目の一戦となる。

 ブランチフィールドvsウォーカー・サンチェスが、おそらくは大会のコーメインイベントになるようだ。

 なお、大会のメインイベントとなるのはストロー級ワンマッチで、タイトル挑戦経験を持つジャナイサ・モランジン(25=ブラジル)がモンセラット・ルイーズ(26=メキシコ)と対戦する。

タイトル再挑戦に向けて負けられないモランジン

 モランジンは2018年9月の『Invicta FC 31』で、当時、ビルナ・ジャンジロバ(ブラジル)が保持していたInvicta FC世界ストロー級王座に挑戦したが、2R・一本負けで戴冠ならず。

 続く昨年8月の『Invicta FC 36』では、エミリー・ダコーティー(アメリカ)に1R・KO負け。いずれもトップファイター相手ではあったが、2連敗を喫することとなった。戦績は通算で10勝3敗(5KO・TKO/1SUB)としている。

 対するルイーズはキャリアの多くを母国メキシコで戦い、2018年12月の『Invicta FC 33』でInvicta FC初参戦を果たしたが、試合は元UFCファイターのダニエル・テイラー(アメリカ)に判定負けし、キャリア9戦目で初黒星を喫することとなった。

Invicta FCで2戦目ながら元タイトルコンテンダーを相手にメインを飾るルイーズ(右)

 テイラーの強烈なロー攻めで前足を破壊されながらも、最終3Rには意表を突くイマナリロールからグラウンドに持ち込むと、袈裟固めでの抑え込みからさらにバックチョークの体勢で畳み掛けるなど、最後まで懸命に食らいつく姿が印象的だった。

 村田夏南子がUFC参戦に伴い、Invicta FC世界ストロー級のベルトを返上したため、同階級の王座は現在空位の状態。2連敗中のモランジンにとっては、タイトル再挑戦に向けて落とせない一戦となる。

 一方、テイラー戦から1年7カ月のブランクを経ての復帰戦となるルイーズにとっても、もしも元タイトルコンテンダー相手に勝利となれば、タイトル戦線に浮上することになるだろう。

 他にも下記の通りのカードが決定している。

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<決定対戦カード>

Main Event
▼ストロー級 5分5R
ジャナイサ・モランジン(ブラジル)
vs
モンセラット・ルイーズ(メキシコ)

▼フライ級 5分3R
エリン・ブランチフィールド(アメリカ)
vs
ブローガン・ウォーカー・サンチェス(グアム)

▼フェザー級 5分3R
ケイトリン・ヤング(アメリカ)
vs
ラトヤ・ウォーカー(アメリカ)

▼ストロー級 5分3R
シンシア・アルセオ(アメリカ)
vs
イゼル・エスキヴェル(アメリカ)

▼フライ級 5分3R
ケイトリン・サモンズ(アメリカ)
vs
クレア・ガスリー(アメリカ)

▼フライ級 5分3R
ナタリヤ・スピース(アメリカ)
vs
アレクサ・カルプ(アメリカ)