ジョシュ(左)の3年3カ月ぶり復帰戦が決定。
対戦相手は元KOTC王者マークス(右) 
Photo(C)Bellator

 2019年11月6日(水・現地時間)UFCヘビー級ファイターとして活躍し、パンクラスやPRIDEなどにも参戦したジョシュ・バーネット(41=アメリカ)が、元KOTCスーパーヘビー級王者ロニー・マークス(31=ブラジル)を相手に、ヘビー級ワンマッチで3年3カ月ぶりとなる復帰戦に臨むことが発表された。

 復帰戦の舞台は、2019年12月20日(金・現地時間)アメリカ・ハワイ州オアフ島ホノルルのニール・ブレイズデル・アリーナで開催される『Bellator and the USO Present: Salute the Troops』。翌21日にも同所で『Bellator 235』が開催されるため、ハワイで2日連続興行となる。

 ジョシュは1997年1月にプロデビューし、通算戦績が35勝(10KO・TKO/19SUB)8敗の大ベテランだ。母国UFCでの活躍を経て来日し、2003年8月からパンクラス、2004年10月からPRIDE、2008年3月から戦極に参戦していた。パンクラスではデビュー戦で無差別級王座を獲得。PRIDEでは2006年9月に無差別級グランプリ準優勝の結果を残している。

 その後、ロシアのAffliction、日本のDREAM、アメリカのStrikeforceなどを渡り歩き、2013年8月の『UFC 164』で11年5カ月ぶりにUFC復帰。勝ち負けを交互に繰り返してはいたが、フランク・ミア(アメリカ)やロイ・ネルソン(同)といった実力者から勝利をあげていた。

 2016年9月の『UFC Fight Night 93』では、アンドレイ・アルロフスキー(ベラルーシ)に一本勝ち。しかし、その3カ月後に全米反ドーピング機関「USADA」(The United States Anti-Doping Agency)の抜き打ち検査で、禁止薬物の陽性反応が検出され、出場停止処分を下されることになった。

 これに対してジョシュは異議申し立て。2018年3月にようやく陽性反応の原因が汚染サプリメントを知らずに摂取したことであると証明されたため、処分も訓告に変更されている。この結果、USADAに不信感を抱き、同年6月に話し合いの末、UFCを離脱。今年4月にBellatorと契約を結んだことが明らかになっていた。

 当初、ジョシュ縁の地である日本で、すなわち年末の『Bellator JAPAN』で新天地デビュー戦にして復帰戦を戦うのではないか、という噂もあったが、Bellatorのスコット・コーカー代表はこれを否定しており、近日中に合意に至れば、ジョシュについて何らかの発表ができると話していた。その言葉通り、ハワイ大会での復帰がアナウンスされた運びとなる。

Movie(C)PFL

 ジョシュが復帰戦で対戦するマークスは、プロデビューが2007年1月で、2011年から2014年にかけてはUFCに参戦し、3勝2敗の戦績を残している。UFC離脱後は2017年2月にKOTC(King of the Cage)でヘビー級王座を獲得。最近は石井慧も参戦中のPFL(Professional Fighters League)を主戦場としていた。通算戦績は19勝(6KO・TKO/6SUB)7敗。Bellatorには初参戦となる。

 長らく試合から遠ざかっていたジョシュがどのような戦いをみせるのか。そしてBellatorと協力関係にあるRIZINのリングに上がることはあるのか。

 ちなみにジョシュが日本で戦ったのは、2015年9月にさいたまスーパーアリーナで開催された『UFC Fight Night 75』が最後で、この大会のメインイベントで先述のネルソンに判定勝ちしている。

 なお、ジョシュ復帰戦の舞台『Bellator and the USO Present: Salute the Troops』は、Salute the Troops(軍に敬意を)と銘打たれているように、米軍兵士とその家族のためにコンサートなどのエンターテイメントを提供する米国慰問協会「USO」(United Service Organizations)とBellatorの協働により開催される。

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