2.28『ONE: KING OF THE JUNGLE』への参戦が決まった5選手。左から秋山成勲、山口芽衣、三浦彩佳、江藤公洋、秋元皓貴 Photos(C)ONE Championship

 2020年2月28日(金・現地時間)シンガポール・インドアスタジアムで開催される『ONE: KING OF THE JUNGLE』に、日本から秋山成勲(44)、山口芽衣(36)、三浦彩佳(29)、江藤公洋(31)、秋元皓貴(27)の5選手が出場することが、主催のONE Championship(以下ONE)から発表された。

 秋山はシェリフ・モハメド(エジプト)、山口はメン・ボー(中国)、三浦はティファニー・テオ(シンガポール)、江藤はアミール・カーン(25=シンガポール)といずれもMMAルールで、秋元はアズワン・チェウィル(マレーシア)とキックボクシングルールで対戦する。

 秋山は8カ月ぶりのONE参戦。前回の出場は昨年6月で、アギラン・ターニ(マレーシア)と熱戦を繰り広げた末、判定負けしている。ターニとの試合は秋山にとって3年7カ月ぶりの復帰戦だった。

秋山と対戦するモハメド

 復帰2戦目の相手に決まったのはモハメド。母国エジプトのEFC(Egyptian Fighting Championship)でライトヘビー級王者に輝いた実績の持ち主だ。ONEには2017年1月から参戦中だが、ターニに判定負けするなど3戦全敗と勝ち星を掴めていない。ONE初白星をあげるのは秋山か、ターニか。

 山口(日本でのリングネームはV.V Mei[ヴィー・ヴィー・めい])は5カ月ぶりのONE参戦。2018年5月のONE世界女子アトム級タイトルマッチで王者アンジェラ・リー(シンガポール)に判定負けしたが、その後はラウラ・バリン(アルゼンチン)に1R一本勝ちするなど、4連勝をマークしている。

 5連勝、そして王座再挑戦を見据える山口の相手はメン。キャリアスタートから間もない2013年11月の試合で、現UFC女子ストロー級王者ジャン・ウェイリー(中国)に判定勝ちしたこともある選手だ。

 近年は中国のGlory of Heroesでメロニー・ヘウヘス(オランダ)に判定勝ちするなど3連勝を飾り、昨年11月のONEデビュー戦ではバリンに1RTKO勝ちしている。山口と同じく現在4連勝中と好調。王座挑戦権に近づくのは山口か、メンか。

女王ジンナンにパンチを当てるテオ

 三浦は今年1月10日の『ONE: A NEW TOMORROW』で、強敵マイラ・マザール(ブラジル)に2R一本勝ちしたばかり(試合レポートはこちら)。昨年2月のONEデビュー戦から3試合連続の一本勝ちと好調を維持したまま、中48日というスパンで新天地4戦目に臨むことになった。

 対戦相手のテオは5勝1敗のONE戦績を収めている実力者。唯一の黒星は2018年1月のONE世界女子ストロー級タイトルマッチで、王者ション・ジンナン(中国)に喫した4RTKO負けだ。三浦はタイトルコンテンダーのテオを破り、初のタイトルマッチに向けて前進なるか。

 江藤はDEEPで活躍後、ONE Warrior Series(ONEのトライアウトシリーズ)で3勝1敗の結果を残しONEと契約。昨年7月のONEデビュー戦では、ONE Warrior Seriesで唯一の黒星(1RTKO負け)を喫した相手、パク・デソン(韓国)と再び拳を交えたが、2RTKO負けとなりリベンジを果たすことはできなかった。今回の試合が再起戦となる。

膝蹴りをヒットさせるカーン

 対戦相手のカーンは2018年11月にONE世界ライト級王座決定戦を経験している強豪(試合はエドゥアルド・フォラヤンに判定負け)。3連敗で臨んだ昨年11月の試合では、エブ・ティン(ニュージーランド、マレーシア)にスプリット判定で勝利し、復活の狼煙を上げた。江藤はライト級の看板選手を相手に、ONE本戦初勝利なるか。

 秋元は昨年7月にキックボクシングルールで再起戦を闘い、ケニー・ズィー(オーストラリア、中国)に判定勝ちして以来の参戦。ONE Super Series戦績は2勝1敗となっている。

 対するチェウィルは昨年9月にムエタイルールでニューイェン・ トラン・デュイ・ニャット(ベトナム)と対戦し、開始15秒でKO負け。秋元との試合が再起戦となる。

 なお、メインイベントはONE Super Seriesキックボクシング世界女子アトム級タイトルマッチで、王者スタンプ・フェアテックス(22=タイ)がジャネット・トッド(34=アメリカ)の挑戦を受け、初防衛戦を闘う。

 両者は昨年2月にONE Super Seriesムエタイ世界女子アトム級王座決定戦で一度拳を交えており、この時はスタンプが判定勝ちで王者に輝いた。異なるルールで王座を懸けて1年ぶりの再戦となる。

 また、セミファイナルはONE Super Seriesキックボクシングムエタイ世界ストロー級タイトルマッチで、王者サムエー・ガイヤーンハーダオ(36=タイ)がロッキー・オグデン(オーストラリア)を相手に、初防衛を目指す。

 また、セミファイナルはONE Super Seriesムエタイ世界ストロー級王座決定戦で、サムエー・ガイヤーンハーダオ(36=タイ)と初参戦のロッキー・オグデン(20=オーストラリア)が争う。サムエーは現在、同階級のキック王座も保持しており、スタンプと同じく立ち技二冠王を狙う。

 現在までに12カードが出揃っている。

【追記】文中の情報に誤りがございました。サムエーの試合は「ONE Super Seriesキックボクシング世界ストロー級王座防衛戦」ではなく、「ONE Super Seriesムエタイ世界ストロー級王座決定戦」。訂正してお詫び申し上げます。その他、秋元皓貴vsアズワン・チェウィル、Adrian Mattheis vs Hexigetuの試合がキャンセルされ、山口芽生の対戦相手はメン・ボーからデニス・ザンボアンガに変更されております。(2020年2月29日)

Main Event
▼ONE Super Seriesキックボクシング世界女子アトム級(52.2kg)タイトルマッチ 3分5R
スタンプ・フェアテックス(タイ/王者)
vs
ジャネット・トッド(アメリカ/挑戦者)

Co-Main Event
▼ONE Super Seriesキックボクシングムエタイ世界ストロー級(56.7kg)タイトルマッチ王座決定戦 3分5R
サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ/王者
vs
ロッキー・オグデン(オーストラリア/挑戦者

Main Card
▼MMA ライト級(70.3kg) 5分3R
アミール・カーン(シンガポール)
vs
江藤公洋(日本)

Main Card
▼MMA ウェルター級(83.9kg) 5分3R
秋山成勲(日本)
vs
シェリフ・モハメド(エジプト)

MainLean Card
▼MMA 女子アトム級(52.2kg) 5分3R
山口芽衣(日本)
vs
メン・ボー(中国)デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

Lead Card
▼MMA バンタム級(65.8kg) 5分3R
Troy Worthen vs Mark Fairtex Abelardo

Lead Card
▼MMA ライト級(70.3kg) 5分3R
Honorio Banario vs Shannon Wiratchai

Lead Card
▼MMA 女子ストロー級(56.7kg) 5分3R
ティファニー・テオ(シンガポール)
vs
三浦彩佳(日本)

Lead Card
▼MMA 女子アトム級(52.2kg) 5分3R
Ritu Phogat vs Wu Chiao Chen

Lead Card
▼キックボクシング 63.5kg契約 3分3R
秋元皓貴(日本)
vs
アズワン・チェウィル(マレーシア)

Lead Card
▼MMA ストロー級(56.7kg) 5分3R
Adrian Mattheis vs Hexigetu

Lead Card
▼MMA バンタム級(65.8kg) 5分3R
Radeem Rahman vs Jeff Chan