RIZIN重量級戦線をエースとして牽引してきた“チェコの怪鳥”イリー・プロハースカがついにUFCへと羽ばたく

 RIZINライトヘビー級王者として活躍したイリー・プロハースカ(27=チェコ)がUFCと契約を結んだ。

 2020年1月16日(木)RIZINの榊原信之CEOが自身のSNSを通じて発表。プロハースカのRIZINライトヘビー級王座が返上されたことも明らかにし、「我々は彼の意志を尊重し、快く送り出します。RIZINのリングで凌ぎを削った経験を存分に活かし、是非UFCでもベルトを掴んで欲しいです。今後も変わらずイリー選手への応援を宜しくお願いします」とエールを送った。

 また、この発表に先立ち、プロハースカのマネージャーを務めるマーティン・カライヴァノフ氏も、同選手が書類にサインする写真と共に、英語で「Signed!」、日本語で「署名しました!」と自身のSNSに投稿している。

https://twitter.com/MartinJetsaam/status/1217578914475802624

 プロハースカは2013年12月に母国チェコのGCF(Gladiator Championship Fighting)でライトへビー級王座を獲得。2015年末に初参戦のRIZINでヘビー級トーナメントに出場し、決勝で“キング・モー”・ラワル(アメリカ)にKO負けとなったが、準優勝の結果を残した。

 以降は同団体を主戦場とし、カール・アルブレックソン(スウェーデン)、ジェイク・ヒューン(アメリカ)、ブランドン・ホールジー(アメリカ)をTKOに下すなど活躍。

 昨年4月の『RIZIN.15』でモーとRIZINライトヘビー級王座決定戦を争い、TKOでリベンジを果たすと共に初代王者に輝いた。大晦日の『RIZIN.20』では元UFCのC.B.ダラウェイ(アメリカ)の挑戦をTKOで退け、初防衛に成功。この試合を最後に“チェコの怪鳥”はRIZINを離れ、UFCへと羽ばたくことになった。

 プロハースカの通算戦績は26勝3敗1分(23KO・TKO/2SUB)で、現在10連勝中。UFCデビュー戦の時期については今後発表されることになる。

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