2020年2月22日(土・現地時間)『Bellator Europe 7』が、アイルランド・ダブリンの3アリーナで開催されました。以下、試合レポート・結果です。

Prelim
▼フェザー級 5分3R
○イリアス・ブレイド(24=モロッコ)
判定3-0 ※30-27、30-27、30-27
×ディエゴ・フレイタス(27=ポルトガル)

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 プレリムではキックボクサー対決とも言える一戦、ブレイドvsフレイタスのフェザー級ワンマッチが行われた。

 ブレイド(ブライドとも表記)は2014年に19歳でEnfusion -67kg世界王座を獲得。2016年にはK-1 WORLD GP 2016 -65kg王座決定トーナメントに出場し、決勝でゲーオ(タイ)に2RTKO負けとなったが、準決勝では山崎秀晃と延長Rまでもつれる熱闘を繰り広げた末に判定勝ちし、準優勝という結果を残した。昨年9月の『Bellator 227』でMMA(総合格闘技)デビュー戦に臨み、1R残り1秒で顔面膝蹴りを決めてKO勝ち。今大会でMMAデビュー2連勝を目指す。

 対するフレイタスはこれがMMAデビュー戦。キックボクシングではISKA欧州スーパー・ライト級王座を獲得した実績を持つ。また、2017年8月には『Krush.79』のメインイベントで野杁正明と対戦し、2RKO負けしている。ちなみに、ブレイドも2015年2月の『Krush.51』で野杁に判定負けだった。

 1R、構えは両者共にオーソドックス。左右ローの蹴り合いからブレイドが早くもパンチのコンビネーションで仕掛け、フレイタスの左フックに右ショートの高速カウンターを合わせる。大きくよろめいたフレイタスに対し、ブレイドは追撃の飛び膝蹴り。フレイタスはクリンチでしのぐ。その後もブレイドがスピード、破壊力、伸びのあるパンチを振るって優勢。終了間際のクリンチの攻防でも、ブレイドが膝蹴り2発から足を引っ掛ける技で、フレイタスを巧く転がす。

 2R、ブレイドは左右ローを蹴りつつ、機を見てパンチの速射砲。ブレイドの強烈な左アッパー、右フック、左右ボディがバチバチと音を鳴らす。フレイタスはガードを強いられる展開が多く、なかなか自ら仕掛けることができない。

 3R、序盤にブレイドがパンチの乱れ打ち。フレイタスもケージ際から強烈な右フックを当てる。バランスを崩したブレイドだが、すぐにクリンチでフレイタスを捕らえると、再び膝蹴りからの投げで転がす。以降もブレイドが左ジャブから右ロー、右ローから左右フックなどのコンボで攻勢に。

 完全キックボクシングモードのブレイドに対し、フレイタスも意表を突くタックルでテイクダウンするが、押さえ込むことはできない。すぐに立ち上がったブレイドが打撃戦へと戻して試合は終了。ブレイドが判定3-0でフレイタスを下し、MMAデビュー2連勝を飾った。

昨年9月『Bellator 227』でのブレイドのフィニッシュシーン

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Prelim
▼ライト級 5分3R
×ポール・レッドモンド(33=アイルランド)
一本 2R 42秒 ※ギロチンチョーク
○ジョージ・カラカニヤン(34=アメリカ)

 カラカニヤンはWSOF世界フェザー級王座を獲得した実績を持ち、DREAMに出場したこともあるベテラン。近年はBellatorを主戦場としている。昨年3月の『Bellator 218』でエマニュエル・サンチェス(アメリカ)に判定負けし、昨年9月の『Bellator 228』ではA.J.マッキー(同)に1RKO負け。マッキーとの試合はフェザー級グランプリの1回戦だった。通算戦績は28勝10敗(7KO・TKO/14SUB)1分1ノーコンテスト。今大会では階級を一つ上げ、ライト級で連敗脱出を目指す。

 対戦相手のレッドモンドはCage Warriors、BAMMA、KSW、そしてUFCに参戦した経験を持つ実力者。UFCは2015年に2戦2敗という結果でリリースされている。前回の試合出場は昨年2月の『Bellator 217』で、チャーリー・リアリー(イギリス)に判定勝ち。Bellatorで2戦2勝となった。通算戦績は15勝8敗(5KO・TKO/5SUB)。今大会で強敵相手に連勝を狙う。

 1R、構えは両者共にオーソドックス。前半はレッドモンドが左ジャブから左右フックの3連打、右アッパーからの左フック、ワンツーなど、角度のあるパンチをガンガンぶつけ、組み際には素早く投げも決める。後半はカラカニヤンがケージ際で足を掛けてテイクダウンを奪い返し、上をキープしながら時おり鉄槌。レッドモンドも下からエルボーを連打するなど抵抗は激しい。

 2R、開始早々にカラカニヤンの鋭い右フックがヒット。ダメージを受けたレッドモンドは、カラカニヤンの追撃の右フック連打を浴びながらもなんとか組みつく。ケージを背にしたカラカニヤンは、レッドモンドがタックルに切り替えたところで素早くギロチンをセット。レッドモンドはそのまま下へと引き込まれ、あえなくタップとなった。カラカニヤンが会心の一本勝ちで連敗脱出を果たしている。


Main Event
▼女子フェザー級 5分3R
○リア・マッコート(27=北アイルランド)
判定3-0 ※29-28、29-28、30-27
×ジュディー・ルイス(35=ドイツ)

 当初はジェームス・ギャラガー(アイルランド)vsカル・エレノア(イングランド)のバンタム級ワンマッチが、メインイベントとして組まれていた今大会。ギャラガーの負傷により試合がキャンセルされたため、マッコートvsルイスの女子フェザー級ワンマッチがメインイベントに昇格した。

 北アイルランドの新星マッコートはBellatorデビュー3連勝中で、通算戦績は4勝1敗(1KO・TKO/1SUB)。プロデビュー戦は2017年6月に『Cage Warriors 85』で迎え、この時に喫した2TKO負けが唯一の黒星だ。現地メディアからは、女手一つで9歳の娘を育てる“闘う母”としてもクローズアップされている。

 対するルイスはBellator初参戦で、通算戦績は6勝5敗(1KO・TKO/4SUB)。過去に二度、日本人との対戦経験があり、一度目は2017年6月の『Shooto Kings 6』(開催地ドイツ)で奈部ゆかりと、二度目は2018年12月の『Deep Jewels 22』でKINGレイナと拳を交え、いずれも判定負けしている。

 1R、構えは両者共にオーソドックス。体格で大きく勝るマッコートがタックルや投げで幸先良くテイクダウンしていくが、後半に3度目を決めたところで押さえ込み切れず、ルイスに返されてしまう。ルイスはマウントも奪取し、マッコートのブリッジに合わせて腕十字をセット。マッコートも焦らず両足をケージに這わせてエスケープすると、終了間際にマウントを取り返す。

 2R、左ジャブから組みついてきたルイスに対し、マッコートが鮮やかな投げと電光石火のマウント奪取。ブリッジしてうつ伏せになったルイスはしばし我慢の時間が続いたが、マッコートの両足のクラッチが緩んだところでなんとか胸を合わせる。今度は下から三角絞めやアームロックを仕掛けるマッコート。粘り強く防いだルイスは終了間際にマウントを取り返してみせる。

 3R、疲労から動きが鈍いルイス。マッコートは早々にタックルでテイクダウンする。以降はマッコートが上をキープしながら拳と肘を落とし、マウントも取るなどルイスを完封。マッコートが判定3-0でルイスを下し、Bellatorデビュー3連勝、そしてプロデビュー4連勝を決めた。


Co-Main Event
▼ミドル級 5分3R
○チャーリー・ウォード(アイルランド)
TKO 3R 4分24秒
×カイル・カーツ(アメリカ)

Main Card
▼ウェルター級 5分3R
×アーロン・チャーマーズ(イングランド)
判定0-3 ※27-30、27-30、26-30
○オースティン・クレム(アメリカ)

Prelim
▼181.2ポンド(82.19kg)契約 5分3R
×リチャード・カイリー(アイルランド)
一本 2R 3分40秒 ※ギロチンチョーク
○ジョージ・ハードウィック(イングランド)
※カイリーが契約体重(180ポンド・81.65kg)をオーバー。試合は181.2ポンド(82.19kg)契約で実施。

Prelim
▼女子ストロー級 5分3R
○ダニ・ニーラン(アイルランド)
判定3-0 ※30-27、30-27、29-28
×キアラ・ペンコ(イタリア)

Prelim
▼149ポンド(67.59kg)契約 5分3R
×リッチー・スマレン(アイルランド)
判定1-2 ※29-28、28-29、28-29
○アルバース・ディアス(ブラジル)
※ディアスがフェザー級規定体重(145ポンド・65.77kg)をオーバー。試合は149ポンド(67.59kg)契約で実施。

Prelim
▼ミドル級 5分3R
○ウィル・フルーリー(アイルランド)
一本 1R 4分14秒 ※三角絞め
×ジャスティン・ムーア(イングランド)

Prelim
▼161ポンド(73.02kg)契約 5分3R
×マテウス・ピスコーズ(ポーランド)
TKO 2R 2分43秒
○クリス・ダンカン(スコットランド)

Prelim
▼フェザー級 5分3R
×ディラン・ローガン(アイルランド)
一本 1R 4分08秒 ※リアネイキドチョーク
○カルム・ムリー(スコットランド)

Prelim
▼フライ級 5分3R
○ブレイン・オドリスコル(アイルランド)
TKO 1R 4分12秒
×エズゥーバー・ボウアーサ(モロッコ)

Prelim
▼フェザー級 5分3R
○キアラン・クラーク(アイルランド)
判定3-0 ※30-26、30-26、29-27
×ジェイミー・フォールディング(イングランド)

Prelim
▼フェザー級 5分3R
×アサエル・アジュージュ(フランス)
判定1-2 ※28-29、29-28、28-29
○コンスタンティン・ブラニータ(アイルランド)
※ブラニータがフェザー級規定体重(145ポンド・65.77kg)をオーバー。試合は146.4ポンド(66.41kg)契約で実施。