計量で火花を散らすコヴィントン(左)とウッドリー(右) Photo(C)Chris Unger/Zuffa LLC via Getty Images

 現地時間2020年9月19日(土)・日本時間20日(日)にアメリカ・ネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催される『UFC Fight Night 178UFC Vegas 11)』の前日計量が行われ、全選手が規定体重をパスした。

 今大会のメインイベントはウェルター級ワンマッチで、元王者のタイロン・ウッドリー(38=アメリカ/同級5位)と元暫定王者のコルビー・コヴィントン(32=アメリカ/同級2位)が対戦する。

 ウッドリーは2016年7月の『UFC 201』で、ロビー・ローラー(38=アメリカ)に1R・KO勝ちし、ウェルター級王座を奪取。昨年3月の『UFC 235』で、カマル・ウスマン(33=ナイジェリア)に判定負けし、5度目の防衛戦で王座陥落となったが、3年8カ月の長期政権を築いていた。

 王座陥落後、初の試合となった今年5月の『UFC on ESPN 9』では、ギルバート・バーンズ(34=ブラジル)に判定負けし、キャリア初の2連敗に。今大会で連敗脱出を目指す。

 一方、コヴィントンは2018年6月の『UFC 225』で、ハファエル・ドス・アンジョス(35=ブラジル)に判定勝ちし、ウェルター級暫定王座を獲得。その後、長期欠場からの復帰が決まった正規王者のウッドリーとの王座統一戦に臨む予定であったが、今度はコヴィントンが長期欠場を余儀なくされ、試合が流れていた。

 正規王者のウッドリーが復帰して防衛戦に臨むことを受け、コヴィントンは暫定王座を剥奪されることになったが、昨年8月の『UFC on ESPN 5』で、1年2カ月ぶりの復帰を果たすと、元王者のローラーに判定勝ち。

 その4カ月後の『UFC 245』で、ついにタイトルマッチを戦うことになり、ウッドリーからベルトを奪った現王者のウスマンに挑戦したが、結果は5R・TKO負けで王座奪取はならなかった。連勝も「7」でストップ。今大会で再起を図る。

 コヴィントンと言えば過激な発言、乱闘騒ぎ、ドナルド・トランプ大統領との親交など、話題に事欠かない選手だが、ウッドリーに対しても、長らくSNSとマイクを通じて挑発しており、ともに火花を散らしてきた。両者の直接対決がようやく実現する。

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<計量結果>

メインイベント
▼ウェルター級 5分5R
コルビー・コヴィントン(アメリカ)
→171ポンド/77.56kg
vs
タイロン・ウッドリー(アメリカ)
→171ポンド/77.56kg

※リミット170ポンド(77.11kg)。ワンマッチは1ポンド(450g)まで超過が認められる。

セミメインイベント
▼ウェルター級 5分3R
ドナルド・セラーニ(アメリカ)
→170.5ポンド/77.34kg
vs
ニコ・プライス(アメリカ)
→170.5ポンド/77.34kg

※リミット170ポンド(77.11kg)。ワンマッチは1ポンド(450g)まで超過が認められる。

メインカード
▼ミドル級 5分3R
ハムザト・チマエフ(スウェーデン)
→185.5ポンド/84.14kg
vs
ジェラルド・マーシャート(アメリカ)
→186ポンド/84.37kg

※リミット185ポンド(83.91kg)。ワンマッチは1ポンド(450g)まで超過が認められる。

メインカード
▼ライトヘビー級 5分3R
ジョニー・ウォーカー(ブラジル)
→205.5ポンド/93.21kg
vs
ライアン・スパン(アメリカ)
→205.5ポンド/93.21kg

※リミット205ポンド(92.99kg)。ワンマッチは1ポンド(450g)まで超過が認められる。

メインカード
▼女子ストロー級 5分3R
マッケンジー・ダーン(アメリカ)
→115ポンド/52.16kg
vs
ランダ・マルコス(イラク)
→115.5ポンド/52.39kg)

※リミット115ポンド(52.16kg)。ワンマッチは1ポンド(450g)まで超過が認められる。

メインカード
▼ミドル級 5分3R
ケビン・ホランド(アメリカ)
→185ポンド/83.91kg
vs
ダレン・スチュワート(イングランド)
→185.5ポンド/84.14kg

※リミット185ポンド(83.91kg)。ワンマッチは1ポンド(450g)まで超過が認められる。

プレリム
▼フライ級 5分3R
ジョーダン・エスピノーサ(アメリカ)
→126ポンド/57.15kg
vs
ダビッド・ドボジャーク
→125.5ポンド/56.93kg(チェコ)

※リミット125ポンド(56.7kg)。ワンマッチは1ポンド(450g)まで超過が認められる。

プレリム
▼フェザー級 5分3R
ミアサド・ベクティック(ボスニア)
→144.5ポンド/65.54kg
vs
デイモン・ジャクソン(アメリカ)
→145.5ポンド/66.00kg

※リミット145ポンド(65.77kg)。ワンマッチは1ポンド(450g)まで超過が認められる。

プレリム
▼女子フライ級 5分3R
マイラ・ブエノ・シウバ(ブラジル)
→125.5ポンド/56.93kg
vs
マーラ・ロメロ・ボレラ(イタリア)
→125ポンド/56.70kg

※リミット125ポンド(56.7kg)。ワンマッチは1ポンド(450g)まで超過が認められる。

プレリム
▼女子バンタム級 5分3R
ジェシカ・ローズ・クラーク(オーストラリア)
→135.5ポンド/61.46kg
vs
セーラ・アルパー(アメリカ)
→135.5ポンド/61.46kg

※リミット135ポンド(61.24kg)。ワンマッチは1ポンド(450g)まで超過が認められる。

プレリム
▼フェザー級 5分3R
ダリック・ミナー(アメリカ)
→146ポンド/66.22kg
vs
T.J.ララミー(カナダ)
→145ポンド/65.77kg

※リミット145ポンド(65.77kg)。ワンマッチは1ポンド(450g)まで超過が認められる。

プレリム
▼バンタム級 5分3R
ジャーニー・ニューソン(アメリカ)
→135ポンド/61.24kg
vs
ランディ・コスタ(アメリカ)
→135ポンド/61.24kg

※リミット135ポンド(61.24kg)。ワンマッチは1ポンド(450g)まで超過が認められる。

プレリム
▼バンタム級 5分3R
アンドレ・イーウェル(アメリカ)
→134ポンド/60.78kg
vs
アーウィン・リベラ(アメリカ)
→135.5ポンド/61.46kg

※リミット135ポンド(61.24kg)。ワンマッチは1ポンド(450g)まで超過が認められる。

プレリム
▼バンタム級 5分3R
タイソン・ナム(アメリカ)
→136ポンド/61.69kg
vs
ジェローム・リベラ(アメリカ)
→135ポンド/61.24kg

※リミット135ポンド(61.24kg)。ワンマッチは1ポンド(450g)まで超過が認められる。